【第34回】アメリカの経済指標とドルを使ったトレード


アメリカ
前回、世界には様々な経済指標があるというところで終わりました。今回からはそれぞれの国の主な経済指標と、その国の通貨を使った取引方法について見ていきます。

一時期、経済指標が発表する瞬間に飛び乗るトレードが流行しました。一瞬にして何十万、何百万という利益を出すことに多くのメディアが食いつきましたがFX会社がスプレッドを対策することで使えなくなってしまったのは記憶に新しいと思います。

FXにおいて多数派のトレーダがやろうとしていることは、2015年1月のスイスフランショックで損失を被ったユーロペッグの手法のように、コツコツ貯めた利益を最後に吐き出して終わることが多いようです。

何事も基本を大切にして地道に続けるべきなのかもしれません。

それでは、今回はアメリカの経済指標についてご紹介します。

 

アメリカの経済指標

当サイトは(少なくとも現時点では)データベースのサイトではないので、すべての経済指標を網羅するつもりはありません。数多くある経済指標の中で覚えておきたいものをいくつか記載したいと思います。

  • 雇用統計:第1金曜日の22時30分(夏時間21時30分)
  • FOMC政策金利:年8回4時15分(夏時間3時15分)
  • 四半期GDP(速報値):4・7・10・1月の22時30分(夏時間21時30分)

雇用統計は言わずと知れたキングオブ指標。予想と結果の乖離が大きいと発表と同時に100pips動くことだってザラにあります。また、「非農業部門雇用者数」と「失業率」の結果がまちまちだと上下に長いヒゲができてしまうこともあります。

FOMC政策金利は世界の中心であるアメリカの政策金利だけあり、為替相場に大きな影響を与えます。さすがに寝ている時間(起きる時間?)なので、リアルタイムで見ることはあまりありませんが、もっとも注意しておきたい経済指標のひとつです。

GDPは速報値、改定値、確定値が3ヶ月ごとに発表されます。中でも影響力が大きいのは4・7・10・1月に発表される「速報値」です。反対に「改定値」と「確定値」は大きな乖離がない限りは相場に与える影響は多くない印象があります。

アメリカの大きな経済指標は、この他にもISM製造業景況指数、ADP雇用統計、小売売上高などがあります。どの指標も結果云々ではなく、予想に対しての結果の上下の乖離で相場が動く傾向があるようです。

また、そのときの相場の様子により、小売系の経済指標が大きく影響を与えたり、住宅系の経済指標が大きく影響を与えたりすることがあります。このあたりは指標を考えるのではなく、普通に相場に臨むのがいちばんだと考えています。

 

ドルを使ったトレード

ドルを使ったトレードはドル円(USD/JPY)について見ていきます(ユーロドルは「ユーロ」のときにと)。ドル円は世界で2番目に多く取引されている通貨ペアです(1番目はユーロドル)。

2012年後半から始まったいわゆるアベノミクス相場以降、大きな円安トレンドを形成し値動きの幅(ボラティリティ)も上昇してきました。

しかし、アベノミクス相場までの半年〜1年間はまったくと言っていいほど相場が動かず1日に動く幅は10〜20pipsという日もありました(もっと少ないときもあった!?)。

ドル円相場はファンダメンタルズに影響されやすくテクニカル分析が効きにくいと言われることがあります。個人的にはテクニカル指標はほとんど使わないので(それ以上に短期売買ではファンダメンタルズも考慮しませんが)、特にそのように感じることはありません。

ドル円では東京、ロンドン、ニューヨークのようにそれぞれの市場ごとでの取引、日足、週足、月足と期間を変えてトレードしています。

余談ですが、昨日、2015年8月24日(水)は世界的な株安の影響を受け、NYダウは一時1000ドル下落し、ドル円相場も5分間で約300pips下落するという久々の大相場となりました。

逆張りはともかく、順張りでトレードする手法を使う人にとっては大相場はけっして見逃してはいけない瞬間です。いつも相場を見ていられないという方は、自動売買にするという選択肢もあります。

ドル円は日本国内では断トツで1番人気の通貨ペアだけあり、どのFX会社でもスプレッドが狭く設定されています(DD取引というのもありますが)。そのため、ある程度トレード回数を重ねてもスプレッド負けしにくいという利点もあります。

とは言え、1日に10回もトレードしたら、それだけで1ヶ月のスプレッドコストは1pipsなら200pips(0.5pipsなら100pips)かかる計算になります。スプレッドコストは盲点ですが、長い目で見ると収益に莫大な影響を与えるので、FXの取引回数は見直すことが大切です。

これが噂の売買スプレッドコスト」)

 

まとめ

【第34回】アメリカの経済指標とドルを使ったトレード、いかがでしたでしょうか。

アメリカの経済指標が世界に与える影響はとても大きくなります。発表される経済指標に気をつけ、それ以上に普段のトレードも気をつけていきましょう。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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