8月のFXアノマリーは「ドル安」!?


海
「7月はドル高になりやすい」と続いて、 「8月はドル安になりやすい」ときたもんだ。柄にもなく威勢の良い言葉を使ってしまいました。

毎月のアノマリーは大きく動きやすい、レンジ相場になりやすいなどがありますが、具体的な方向が示されているのは珍しいと言えます。

しかし、前月の検証結果を見る限り、どこか不安な気持ちが胸に残ってしまうのは仕方ありません。それはちょうど実行力のない人の「はい、やりますっ」という返事を聞いたときの心地と似ているのかもしれません。

「やる」と言いながらやらない人ほど、会社などの組織に所属せず独立したがる傾向がありますが、自分自身で生計を立てるには、仕事や体調管理も含めて実行力や継続力が必要そうです。

さて…。

ここでは8月のアノマリーである「ドル安」について見ていきたいと思います。

 

「8月はドル安」

8月のドル安について見ていく前に、先月のアノマリーの記事を貼っておきます。

7月のFXアノマリーは「ドル高」!?

8月のドル安については「アメリカ国債の四半期入札」が理由にあげられています。

アメリカ国債の四半期入札で得た利益を国内に引き上げる(レパトリ)ため、ドルが売られドル安円高相場になりやすいという見方です。

 

レパトリ

「そうそう、レパトリねぇ」

と会話しながら「レパトリ」がいまいち分からないときってありませんか?

いえ、レパトリに限らず世の中の会話がいまいち分からないまま進行しているときってありますよね。話の腰を折らないようにとりあえずお話を聞くこともありますが、知った体になっているのはなんとも恥ずかしいものです。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というもので、知らないことは聞いておくが吉でございましょう。

「ハァハァ、今、何色のパンツ穿いているの?」と聞くは一生の恥なること間違いありません。

ここでようやくレパトリについて見ていきます。

本国送還・復員。海外に投下していた資本を本国に戻すこと。例えば、アメリカに投資していた日本の企業が、決算のために日本に資金を戻す場合、大量のドル売り/円買い需要が発生し、為替相場の変動要因となることもある。

コトバンクより引用)

とても分かりやすい説明でした。わざわざ女子高生にパンツの色を聞く必要なぞどこにもなかったのです。

 

リーマン・ショック以降の相場

7月のアノマリーにて、ドル高の傾向が強かったのはリーマン・ショック前までで、リーマン・ショック以降はいまいち機能しなくなったというのが多くありました。

普通に言っていますが、このような現象ってとても怖いですよね。それまで使えると思っていた手法が突然使えなくなることを意味するのです。

2008年はすっかり過去のことになっていますが、長い目でみるとほんの10年の前のことではないため、きちんと意識しておくことが大切だと思います。

リーマン・ショックが起きた2008年の9月以降だけを抽出してみます。

  • 2009年:ドル安
  • 2010年:ドル安
  • 2011年:ドル安
  • 2012年:ドル安
  • 2013年:ドル高
  • 2014年:ドル高

リーマン・ショック以降も機能しているように見えますが、直近2年ではドル高になってしまっています。というより、2008年以降は円高相場が続いて、2012年末からはアベノミクス相場がはじまっていることを考えるとやはり難しいかもしれません。

 

8月のドル買いの検証結果

ここで8月のドル買いを検証したいと思います。

言葉でいくら言っても仕方ありません。人間を文系・理系にすっぱり分けようとするのではなく、「すべてがFXになる」というタイトルを背負っている以上、どちらにも対応できる人間になりたいものです(その意味が分かりにくいのですが)。

以下は8月にショートポジションを保有し、月末に決済した結果です。

8月のドル安

結果は+1,620pips。

期間は1993年から2014年までです。グラフを見る限り、かなりきれいな右肩上がりの曲線であることが分かります。

ドカンと減っているのは1995年の8月です。原因を調べてみましょう。

 

過去最高の円高をつけた1995年

1995年は円安から過去最高の円高である79.75円を記録しました(2011年に戦後最大の円高である75.32円を記録します)。

1995年8月2日、大蔵省(現・財務省)は「対外投融資促進策」を発表しました。そして、日銀による為替介入も行われました。

結果的に大きく円売りが進んだのが損失の原因となります。

簡易的な検証結果のため、また細かいロスカットを設定するとより効果のある検証結果が得られるかもしれません。ただ、月足で簡易的な検証結果のため、足の内部での値動きは考慮していないため、闇雲にロスカットを設定しただけでは再現性は低くなります。

 

まとめ

8月のFXアノマリーは「ドル安」!? いかがでしたでしょうか。

5分足や1時間足のような短い時間足でのトレードでは影響は少ないですが、週足や月足のように比較的長い時間足を使ったトレードは、ファンダメンタルズの影響を強く受けることが分かります。

現在は夏枯れ相場まっただ中で、多くの会社もお休みをしている頃です。無理はせず、そしてシステムトレーダは変わらずトレードを続けていきましょう。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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