7月のFXアノマリーは「ドル高」!?


七夕
7月は「ドル高」になりやすいと言われています。

2015年7月前半のドル円相場を見ているとそう断言するのは心許ないきもしますが、外れる年もあるけれど傾向があると言われるのがアノマリーです。

当サイトでもアノマリーをひとつずつ検証していますが、検証するのが月足ということもあり、どうしても検証データが乏しくなってしまう弱点が生まれてしまいます。

ここでは7月のアノマリーと言われる「ドル高」について見ていきたいと思います。

 

「7月のドル買い」

前述のように7月はドル買いになりやすいという傾向があります。これはアメリカの「サマーラリー」と呼ばれる言葉に原因があると言われています。

サマーラリーとは夏の休暇の前に下部を買うことで株価が上昇することを指すそうです。そして、おなじことが為替相場にも当てはまるのだとか。

日本人投資家の間でも、夏のボーナスによって投資力が上がり、資金が外貨に向かうことで円安になるとも考えられています。

たしかに投資関連のブログを見ていると、ボーナスが出たから自動売買ソフトを買うとか、FXの資金を注入するという意見は多く見られます。

ボーナスをもらったことがない身からすると、夏と冬に臨時収入があるというのは(そういう感覚なのかは分かりませんが)本当にすごいと思います。

 

リーマン・ショック以降の相場

2008年9月に起きたリーマン・ショック以降の相場では、7月のドル高が当てはまらない年も多く出てきているようです。

以降ということは、2009年の7月からが対象になります。

世界的な不況下では、株を買ったり、外貨に回す余裕がないとも考えれるかもしれません。

EA(自動売買ソフト)を検証するときもそうですが、あまりに直近のデータに頼ると、将来にわたって再現性が乏しくなってしまうという欠点があります。

2012年後半の急激に円安が加速したアベノミクス相場、2011年3月の東日本大震災後の早朝に襲った急激な円高、2010年5月のギリシャ問題から派生したフラッシュ・フラッシュなど、直近数年間だけみても色々なことがありました。

もちろん2015年1月のスイスフランショックも同様です。

リーマンショックを境に「相場が変わった」という表現がされることがありますが、同じように今後も大きく相場環境が変わることは十分に考えられます(ほぼ確実に訪れると思います)。

そう思うと、ここ数年間の動きがどうという小さい目線だと少し危ないのかなという認識を持っています。

 

7月のドル買いの検証結果

ここで7月のドル買いを検証したいと思います。

以下は7月にロングポジションを保有し、月末に決済した結果です。

7月のドル買い

結果は+36pips。

とてもではありませんが、優位性があるロジックとは言えません。特に直近の成績は悲惨なものがあります。

アノマリー全般に言えることですが、「一般的に言われていること」「みんなが言うこと」でも鵜呑みにするのは危ないことが分かります。

今回のような検証結果を見てしまうと、今使っているシステムもたまたま調子が良いだけなのではないかと思ってしまいそうです。

そう考えるとはとても大切なことだと思います。

最大ドローダウンを更新したときなど、システムを止める目処は必ず作っておくことが大切です。そして、システムを止める条件を満たさないときは目先の損益に振り回されないことも大切です。

 

月足アノマリーの難しさ

月足を使ったアノマリーは難しいですが、とても興味深いものだと考えています。

様々なテクニカル指標とおなじように、テクニカル指標そのものが機能するというよりも、多くの人が意識するからこそ機能するようになるというなんとも面白いことがある得るかもしれません。

たとえば75日移動平均線や200日移動平均線は多くの人が抵抗線や支持線として意識しているため、反発されやすいと言われています。

テクニカルが有効なのか、有効だからテクニカルなのか、鶏が先か、卵が先かのようなテーマに思います。

さて、月の傾向というのはともかく、月足を使ったパターンというのは検証するのに十分優位性があると言えます。

しかし、冒頭にもあるようにどうしても検証回数が少なくなってしまうため注意が必要です。具体的には「仮説検定」を使います。

5月のFXアノマリーは「セル・イン・メイ」!?

過去の検証ができないブラックボックスのシステムトレードが増えることを考えると、統計学を使った検証の重要性が増すと思います。

 

まとめ

7月のFXアノマリーは「ドル高」!? いかがでしたでしょうか。

7月に入ってから、ギリシャは相変わらず不安定な日々を過ごし欧州の反発を買っているとあります。銀行は休業を続けたまま、国民は現金がなくなっているようです。

そしてアジアでは中国の株価が暴落し、日経平均も引きずられるように2万円台を割り込みました。

大きく動くときはシステムトレーダにとって絶好の利益を得るチャンスと言えます。優位性のあるシステムを使って相場に臨んでいきましょう。


The following two tabs change content below.
しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA