【第37回】オーストラリアの経済指標と豪ドルを使ったトレード


オーストラリア
高金利通貨であることから人気のオーストラリアドル(豪ドル)。2008年のリーマンショック以降、ジリジリと金利を下げて2.00%となってしまいましたが、それでも日本やアメリカと比べるとまだまだ高い金利の国のひとつと言えます。

2015年に入ってからすでに2回も利下げを行っているあたり、高金利通貨の名前を欲しいままにしていた豪ドル伝説も、今となってはお酒の席で語られる過去の栄光となってしまうのでしょうか。

また、比較的穏やかな値動き(商品相場の動向によっては激しく動くことも)から、豪ドル円はリスク回避型のトレーダにも愛用されています(枚数を下げれば一緒というのは置いておきます)。

今回はそんなオーストラリアの経済指標について見ていきたいと思います。

 

オーストラリアの経済指標

オーストラリアで注目度が高い経済指標です。どこの国も同じく、政策金利と失業率はその国の通貨に大きな影響を与えます。ほかにもオーストラリアの特徴として、経済的に結びつきが強いと言われる中国の経済指標、ファンダメンタルズ要因に連動して相場が上下する点があげられます。

  • RBA政策金利:第一火曜日13時30分(夏時間12時30分)
  • 失業率:中旬10時30分(夏時間9時30分)
  • 小売売上高:上旬10時30分(夏時間9時30分)
  • 四半期消費者物価指数:四半期10時30分(夏時間9時30分)

オーストラリアドル、NZドル、カナダドルは「資源国通貨」と呼ばれ独自の動きをすることがあります。たとえばドル円相場が下落していても資源国が強い、反対に資源国通貨が軟調というときは他の通貨が強くても上記の通貨が弱くなることなどがあげられます。

そのため、オーストラリアドルやカナダドルを使った手法は、ぜひ持っておきたいところです。NZドルも欲しいですが、なにせ早朝のメンテナンス時間中に動いてしまったり、また流動性が低いときに大きく動いて検証結果通りのトレードが難しいといったリスクもあるので注意しましょう。

 

豪ドルを使ったトレード

オーストラリアドルはユーロやポンドと比べて値動きが穏やかなこともあり、多くのトレーダに愛されています。人気ではあるものの、スプレッドはドル円やユーロドルと比べるとそこまで低いわけではないため、トレード回数は気をつけたいところです。

豪ドル円と豪ドルドルを使ったトレードは日足と週足で行っています。日足でのトレードは特に影響はないものの、週足ではどちらの通貨ペアもロングに限って優位性がある傾向があるため、ロングのみで取引しています。

これは長期間保有することで得られるスワップ金利が影響しているのだと思います。他にもNZドルやカナダドルでも同じように「買い」に優位性がある通貨がありました。長い時間足になるほどファンダメンタルズが影響しやすいとうのは覚えておきたいところです。

話をややこしくするようですが、豪ドルを使った週足の手法ではショートをしないというわけではありません。あくまで傾向があるというだけで、手法によってはAUD/NZD、AUD/USD、AUD/CADなどでショートを使うときもあります。

AUD/NZDはショートだとスワップ金利が発生して、ロングだとマイナススワップになりますが、どちらも使っています。大切なのは「これは使えるかも!?」と思った手法を長期間正しく検証すること、そしてなにより資金管理です。

 

AUD/CADというマニアックな通貨ペア

以前、一部のシステムトレーダの間でAUD/CAD(豪ドル加ドル、オージーカナダ、オジカナ)を使った手法というものが流行っていました。

日本人の間で「投資」に興味がある人は少数で、FXをやっている人口はまだまだ少なく、その10%が自動売買などのシステムトレードに興味があって、さらにその一部ということで微粒子レベルで云々です。

AUD/CADは資源国通貨の豪ドルと加ドルかけあわせた合成通貨(AUD/USDとUSD/CADの組み合わせ)のため、ボラティリティが大きいという特徴があります。

また、資源国通貨のため、AUD/USDとUSD/CADは逆相関の関係になりやすい傾向があります。逆相関とは逆の動きをするということです。つまり、AUD/USDが上昇すると、USD/CADが下落する形になります。

ただし、あくまで「傾向がある」だけで、政策金利や経済指標の結果によっては、片方の国の通貨が極端に強くなったり安くなったりする場合もあります。

前述の手法は常に保有しているため、証拠金を吹き飛ばす人が続出しました。よく言われる「底値圏」はあくまで「圏」のため、突き抜けたらリスクが高まります。そのため、保有し続けるのではなく、ボラティリティを生かした売買方法をおすすめです。

 

まとめ

【第37回】オーストラリアの経済指標と豪ドルを使ったトレード、いかがでしたでしょうか。

AUD/CADのようなマニアックな通貨ペアは見向きもされないことがありますが、相場には「人の行く裏に道あり花の山」という格言もあるようです。

資源国通貨である豪ドルを取引通貨ペアに入れればトレードの幅が広がること間違いありません。ぜひ積極的に取り入れてポートフォリオを構築していきましょう。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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