
2016年4月1日(金)、米・3月雇用統計が発表されました。
今、オレは西新宿にホテルからこの原稿を書いている―。
と、かの時代の村上龍さんのような書き出しをしてみたいところではございますが、あいにく西新宿のホテルに泊まっているわけでもなければ、一人称が「オレ」でもなかったりします。といっても、現在の村上龍さんは「私」「僕」といった一人称を使っています。時代の流れは人をも変えるのだと「GOETHE」を読みながら思ったりするのです。
さて、それでは米・3月雇用統計の結果を見てまいりましょう。
米・3月雇用統計
米・3月雇用統計の結果は以下のようになりました。
- 非農業部門雇用者数:予想20.5万人→結果21.5万人
- 失業率:予想4.9%→結果5.0%
非農業部門雇用者数は良く、失業率は悪くなったという結果です。
米雇用統計は堅調、緩やかな利上げ路線変わらず
米経済は3月も着実に雇用が拡大し、連邦準備制度理事会(FRB)による年内の緩やかな利上げ路線は順調に続く見込みとなった。雇用統計は堅調とはいえ、FRBを今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策行動に駆り立てるほどではなかった公算が大きい。ただし、6月に動く可能性は残されている。
米・3月雇用統計のトレード結果
今回の雇用統計のトレードの結果は以下の通りです。
- ドル円:-35pips
- ユーロドル:+2pips
- ユーロ円:-67pips
- ポンド円:+120pips
- ポンドドル:+143pips
ドル円もユーロドルも上下に振られてしまう展開でした。ユーロ円に関しては往復ビンタのような結果に…。ただ、ポンドが非常に弱く大きく下落したため(理由は分かりませんが)、ポンド円とポンドドルが大きくプラスでした。おそらく雇用統計とは関係なく、たまたまだと思います。
→6月のEU離脱の国民投票に対する警戒感が強いとのこと(ニュースより)
まとめ
米・3月雇用統計について見てきました。
2016年はEU離脱するか否かということで、ポンド絡みの通貨がよく動くかもしれません。良くても悪くても大きく動くなら、ぜひ見ておきたいところです。先ほども後からニュースの注釈を足しましたが、ニュースが分かってから相場が動くのではなく、個人投資家は相場が動いてからニュースを知ることになります。特に自動売買をしている人に限っては、取引がすべて終わってから知ることになります。ファンダメンタルズで頭カチコチになる前にとりあえず値動きに追従する、これが大切だと思います。