
2016年6月3日(金)、米・5月雇用統計が発表されました。さあ、画像を見るだけで心が踊ってしまいそうな雇用統計だったという方も多いのではないでしょうか。いつもこのくらい大胆に動いてくれれば、きっとFX相場で生活する方も多くなる気がします(日本人は上げ相場専門かもですが)。
いけません、誰が見ているか分からないインターネットなるもののなかで自慢は御法度。なにを言っても揚げ足を取りたがる人が出てくるのがインターネットの恐ろしいところでございます。たとえハーゲンダッツを食べていても、「チョコモナカジャンボ」を食べている雰囲気を醸すがいちばんでございましょう。
それでは米・5月雇用統計の結果を見てまいりましょう。
米・5月雇用統計
米・5月雇用統計の結果は以下のようになりました。
- 非農業部門雇用者数:予想16.5万人→結果3.8万人
- 失業率:予想4.9%→結果4.7%
非農業部門雇用者数が大変よろしくない結果となりました。これはクロス円が暴落するわけです。ドル売りが起きたのか、円買いが起きたのか、それはドル円、ユーロドル、ユーロ円の相場の動きを見れば分かります。
FXで大切なのは相場がなぜ動いたのか語ることではなく、利益を出すことです。もちろん素晴らしいことを語ればそれらしくは見えますが、実際に利益を出せなければなんの意味もなかったりします。
5月3.8万人増 大幅鈍化 利上げに逆風
米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の追加利上げを視野に入れるが、強い逆風になりそうだ。
FRBのイエレン議長は5月27日、景気の改善が続けば「ここ数カ月で追加利上げが適切になる」との考えを示し、6月14、15日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)か7月26、27日の会合で昨年12月以来となる利上げを検討している。6月23日には英国で欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票も予定されており、結果次第では金融市場が動揺する恐れもある。
米・5月雇用統計のトレード結果
今回の雇用統計のトレードの結果は以下の通りです。
- ドル円:+171pips
- ユーロドル:+149pips
- ユーロ円:-116pips
- ポンド円:+42pips
- ポンドドル:+66pips
ドル円が大きく下落、ユーロドル上昇したため、典型的なドル売り相場だったことが分かります。ドル売り相場だとドル円、ユーロドルといったドル絡みの通貨ペアが大きく取れます。
ユーロ円はユーロと円の強さが拮抗してしまい、報復ビンタに…。
ポンド円とポンドドルも最初の取引ではマイナスになってしまったものの、ドテン売買をしたあとに大きく取れて十分に元を取れたことが分かります。
ポンドは置いておき、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3大通貨を取引する上で、もっともきれいにポートフォリオ効果が出たトレードでした(もっとも後付けですが)。後付けしかできないからこそ、普段から網を張っておき、負けを繰り返しながらここぞというときに大きく取れるのが理想です(順張りの場合)。
まとめ
米・5月雇用統計について見てきました。今月は久々に大きく動いた相場でした。6月は各FX会社から連絡が来ている方もいらっしゃると思いますが、イギリスの国民投票があるようです。ポンドは一度動き出すと暴れ馬のように動くので、ぜひ注目したいと思います。