【第33回】経済指標をFXトレードに生かすも殺すも自分次第


世界
規模の大小は異なれど、世界では毎日のように経済指標が発表されています。ということはFXをはじめたばかりの方でも知っていると思います。

FX相場を動かす「材料」は数多くありますが、事前に発表時間が決まっているのは経済指標くらいです。経済指標が発表されると為替相場を大きく動き出します。

さて、経済指標が発表されたときに結果によってどうやってポジションをとるか決めるのか、結果に左右されることなくチャートだけで判断するのか、もしくは大きな経済指標はリスクのひとつとしてトレードを避けるかは迷いどころです。

今回は「経済指標」について見ていきたいと思います。

 

毎日発表される経済指標

月が変わると米・ISM製造業景況指数からはじまり、米・ISM非製造業景況指数、米・ADP雇用統計、米・雇用統計と多少順番が異なることはあれど、第1週は怒涛のように経済指標が発表されます。それはきっと「米」がゲシュタルト崩壊を起こすほどと言われています(?)

これはアメリカに限ったことではなく、イギリスやオーストラリアなどでも月初は大きな指標が立て続けに発表される傾向があるようです(イギリスは月初から3営業日連続でPMIが発表されます)。

気をつけなければならないのは、指標の名前を覚えて経済に精通した感覚に陥るのとFXで利益を上げるのはまったくの別物であるということです。これは多くのトレーダが過ちを犯しやすいところなので、謙虚すぎるくらいの気持ちでいられるようにしたいところです。

何はあっても、世界の中心はまだまだアメリカ中心でドルが中心なのは変わりません。ユーロドルとドル円だけでも十分にトレードができそうです。トレーダによってはひとつの通貨ペアだけでトレードしていることもあると思います。

ということで経済指標はアメリカを中心に動き、予想に対しての結果の良し悪しによってドルが買われたり売られたりするということが基本になります。ときに反応しやすいときがあったり反応しにくいことがあったりとあるので、とても奥が深いものなのだと感じさせられます。

 

経済指標を使ったトレード

FXには経済指標が発表されたときの動きのみを狙ったいわゆる「指標トレード」と呼ばれるものがあります。精確には現在は以前ほど活発に行われているわけではなくだいぶ下火になったと思います(FX会社がスプレッド対策をしたというのが大きいのではないでしょうか)。

数年前、指標トレードが大流行しているとき、その一瞬に大きなロットを張り財を成したり、そして消えていったりするトレーダが多く見られました。たしかにやっていることと言えばギャンブルとなんら変わりません。

現在、経済指標発表時にトレードする人ははっきりしたトレンドが出たときについていく「順張り派」か(もっとも教科書のようなトレンドが出たと分かってからついていったのでは遅いですが)、ある程度動いたあとの反発を狙っていく「逆張り派」に分かれます。

どちらが良いではなく、自分の使っている手法をきちんと検証して優位性のある手法を見つけることが大切なのは経済指標においても変わりません。

良くないのはやったりやらなかったりをしてしまうことです。「人間だから気分が乗らないことがあって当然、そんなときはやらないのもあり」なんて言葉を聞くときがありますが、少なくともFXで収入を得ようと思っているなら、そのような甘い言い訳は通用しないと思います。

当サイトでも経済指標時のトレードとして、日中足で雇用統計時のみブログで成績を公表しています。

(詳細は「雇用統計」)

 

経済指標発表時にトレードしないという選択

指標トレードと対をなしているのが経済指標が発表されるときはトレードをしないという選択です。特にEAを使った自動売買をしている方はEAを止めるという方が多く見られます。

個人的な見解ですが、僕はバックテストが雇用統計など経済指標を含めたものなら同じように稼働させておくべきだと思っています。EAレビューサイトでは自分の購入したEA(自分で作ったロジックではない)に様々な手を加えることが見られますが、手を加えるほど過去の検証結果とは乖離するということを覚えておかなければなりません。

リスクを負ってはじめてリターンを得られます。バックテストで分かったリスクは覚悟する必要があるはずですが、多くのトレーダはリスクを受け入れることを拒みます。故に、増えたり減ったりを繰り返して平行線を抜けだせなくなってしまいます。。

大きく動くことが予想される経済指標の場合、一般的に順張りの方が利益を得られるチャンスは多いと思っています(あくまで「思っています」)。乱高下して損失を被る可能性ありますが、それを取り返して十分にお釣りが来るほどです。

反対に逆張りの手法を使うときは大きく一方向に動くことが予想される場合、手法によっては運用を止める手法があります。逆張りは手法の特性上、コツコツドカンになりがちなので(勝率が高いが一度の負けが大きい)、できる限りドカンのリスクを減らすという考えです。

もちろんこれらは雇用統計なりGDPなり経済指標の日だけをバックテストしてみて判断をします。怖いのは直近数回の取引結果を見て、トレードをやめたりまた運用したりを繰り返してしまうことです。

 

まとめ

【第33回】経済指標をFXトレードに生かすも殺すも自分次第、いかがでしたでしょうか。

大切なのはどんな方法を使っても繰り返して実践するということです。確固たる自信をつけて淡々と繰り返すというのは簡単なようで退屈なものかもしれません。

次回からは具体的な経済指標や国ごとの特性について見ていきたいと思います。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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