
MetaTrader4(メタトレーダー4)にEA(自動売買ソフト)を設定した自動売買を行うとき、ほとんどの環境で必要になってくるのがVPSです。
VPS(Virtual Private Server)とは仮想専用サーバのことで、ごく簡単に言うと、インターネット上に自分専用のパソコン(FXの場合はWindows PC)を持つイメージになります。

インターネット上にパソコンで自動売買をしておけば、ローカルのパソコン(今自分が使っているパソコン)の電源を落としても自動売買ができるという優れものです。
そう、自動売買は24時間パソコンを起動しておかなければならないというのが最大のネックと言えます。そんな短所を解消してくれるのがVPSなのです。
と、VPSの解説はさておき、VPSサービスはMT4を扱っているFX会社によっては、最初の1ヶ月は無料で提供してくれたり、中には口座残高によってはずっと無料だったりと太っ腹なサービスを展開しているところも多くあります。
今回のテーマはFX会社ごとのVPSサービスのまとめ。どのFX会社がどんなサービスを展開しているか見ていきましょう。
VPSの大手2社を見てみる
FX会社ごとのサービスの詳細を見る前に、まずはVPSサービスを展開している大手2社について見ていきます。
現在、FX用のVPSサービスを展開している主な会社は、「お名前.com」と「使えるねっと」の2社になります。
価格を含めたスペック面はほとんど同じなので、ここでは2社のサービス比較は割愛します。
国内FX会社の場合、上記2社いずれかのサービスを一定期間、もしくは継続して無料で使えるという流れになります。
それでは具体的にどのようなサービスが展開されているか見てみましょう。
(2015年10月15日更新)
国内FX会社
FX会社名 | VPSサービス |
ARENA-FX | 特になし |
FOREX.comジャパン | 口座の残高が30万円以上ある方。月間取引量50万通貨以上 |
楽天証券(旧FXCMジャパン証券) | 特になし |
FXトレードフィナンシャル | 使えるねっと・FXTF MT4プレインストール済みのVPS |
OANDA JAPAN | お名前.comのVPSが60日間無料 |
アヴァトレード・ジャパン | 特になし |
トレイダーズ証券「みんなのシストレ」 | 特になし |
外為ファイネスト | 特になし |
国内のFX会社の中で圧倒的なサービスを誇っているのが、ゲインキャピタル・ジャパンが運営するFOREX.comジャパンです。口座残高が30万円以上あれば無料VPSの申込み対象となり、月間の取引量が50万通貨以上あれば翌月も無料でVPSを使うことができます。
FXトレードフィナンシャルは、使えるねっとのVPSが契約できます。FXTFのMT4がインストールされている状態ではありますが、特に無料期間が設けられるわけではありません。
海外FX会社
FX会社名 | VPSサービス |
ACFX | 特になし |
Axiory | 特になし |
Bigboss | 特になし |
DirectFX | Beeks VPSを特別価格で利用可能 |
FinFX | ECN PROアカウントはBeeks VPSを無料で利用可能 |
FXDD | 口座残高$2500(円建て口座の場合は20万円)以上、1ヶ月間に50万通貨以上の取引をクリアすると、FXDDクラウドを無料で使うことができます。それ以外は$30で使えます。 |
FxNet | 口座残高$2000以上でFxNet VPSの利用可能 |
FXPrimus | 口座残高$500(ドル建て以外は相当分)以上、1ヶ月間に50万通貨以上取引をクリアすると、FXPRIMUS VPSを無料で使うことができます。それ以外は$30で使えます。 |
FxPro | Beeks VPSを利用可能 |
Gallant | $500以上の口座残高、1ヶ月間に10万通貨以上の取引をクリアすると、無料で使うことができます。それ以外は$25で使えます。 |
GCIFinancial | 特になし |
GemForex | 特になし |
IamFX | 口座残高$100以上、1ヶ月間に50万通貨以上取引をクリアすると、IamFX VPSを無料で使うことができます。それ以外は$35で使えます。 |
IFCMarkets | 特になし |
InstaForex | 口座残高、使用VPSのメモリ容量によって月額利用料が異なります。 |
LAND-FX | 特になし |
MGKGLOBAL | 特になし |
MyFXMarkets | 特になし |
NordFX | 月額€9.95 / $13.95でFozzy Forex VPSを使うことができます(通常料金は19.95€)。 |
Orbex(AFBFX) | 無料で「Orbex free VPS」を利用可能。 |
Tier1FX | 特になし |
TitanFX | TitanFX経由で「Traders Colo」を契約すると、20%割引になる割引コードが使えます。 |
TradersTrust | 特になし |
TradeviewForex | 特になし |
XM(XEMarkets) | 口座残高$5000以上、1ヶ月間に50万通貨以上取引をクリアすると、VPSサービスを無料で使うことができます。それ以外は$28で使えます。 |
YouTradeFX | 特になし |
DirectFXなどで出てくるBeeks VPSは海外のVPSサービスです。ホームページは英語のみですが、Google翻訳などを使えば問題なく使えます。
NordFXのFozzy Forex VPSは海外のVPSサービスです。NordFX経由で申し込むと通常の半額以下で利用することができます。
TitanFXのTraders Coloは海外のVPSサービスです。TitanFX経由で申し込むと20%割引になる割引コードが使えます(通常料金は$35)。
おそらく最も利用者が多いだろうXMについて。口座残高が$5000ということでほかの海外FX会社と比べると若干難易度が高く感じます。
まとめ
国内・海外FX会社のVPSサービスまとめ、いかがでしたでしょうか。
MT4の「日本時間との時差」や「デモ口座の有効期限」など、たまにまとめをお届けしています。VPSが無料で利用できるとランニングコストを削ることができるので、自己資金に合わせて活用してみましょう。