満月が為替に与える影響


月光
為替のアノマリーには様々なものがあります。

「5月に売れ」の「セル・イン・メイ(Sell in May)」はそれなりに理由はあり、「暗黒の10月」は相場が暴落したことがあるというものです。

ただし、少しお堅く統計という面から見ると、鵜呑みにするのは危険である点も否めません。

ちょうど、みんながいる手前では「星占い」について無難にやり過ごしても、ひとりでいるときには信じるわけにはいかないというものに近いのだと思います。

新宿などでぼんやりした灯りの下、他人の将来を視るために昼夜いる占い師なぞを見かけると、まずはご自身の安泰を掴む方が先決なのではと一瞬思ってしまったりもするものです。

まずはアノマリーを定義しましょう。

アノマリーとは、ある法則・理論からみて異常、または説明できない事象や個体等を指す。 科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。 すでに説明できるようになった現象でも、アノマリーあるいは異常という名称がそのまま残ったものも多い。

Wikipediaにもあるように、「説明できないもの」をアノマリーという一方、他方では「すでに説明できるようになった現象」もアノマリーと呼ぶようです。

さて、アノマリーの中でももっとも神秘的なもののひとつが「満月が為替に与える影響」です。

満月が為替に与える影響は「満月のドル買い、新月のドル売り」などがあり、太陽や月などを使った相場分析は「アストロロジー(金融占星術)」と言われます。

今回は満月が為替に与える影響を見ていきます。

 

月を使った「ルナトレード」

弊サイトの中でも特にニッチなキーワードである「ルナトレード」は、ロブ・ブッカー氏の手法です。

ロブ・ブッカーの月を使った「ルナトレード」

ロブ・ブッカー氏の手法と言えば、無料公開されるものの、きちんと検証しないといけないというのが難点。とは言え、楽して儲けられるわけなどないという点から見れば、それは至極当然のことと言えます。

 

「アストロロジー」は響きが良い

相場分析の中でも特にアストロロジーは異色の存在です。

アストロロジーと言えば、レイモンド・A・メリマンが発行する「メリマン・レポート」が知られています。

アストロロジーは勝率が95%と言われたウィリアム・ギャンも利用していたと言われていますが、ギャン氏は商材屋であったという証言もあります。

以下、ラリー・ウィリアムズの著書「ラリー・ウィリアムズの株式必勝法」からの引用です。

当時のわたしは気づいていなかったが、文字どおり株式相場予測のカギを得ていたことになる。皮肉なのは、その後の7年間をかけて相場予測の方法を模索し続けたことである。

わたしはW・D・ギャンやエリオット、その他の有名な「占星術師」たちの理論を研究した。そしてそれらすべては結果的に時間の無駄であった。

幸運だったのは、最終的にギャンの息子(当時はニューヨークでブローカーをしていた)に出会い、彼から父親は単なるチャーチストであると教えられたことである。

これは彼の言だ――「もしみんなの言うほど父の理論が素晴らしかったとしたら、その息子が今なお作り笑いを浮かべながら顧客にトレードさせようと電話をかけ続けていると思うかい?」。

察するに、彼は父親の宣伝係という立場に少なからず迷惑を被っている様子であった。なぜなら「聖杯」を求める多くの人が彼のところにやってきていたからである。聖杯があったとすれば、息子には引き継がれなかったということだ。

同じころ、F・B・サッチャーにも出会った。かつてギャンの宣伝係的な役を果たしていた人物だ。彼はわたしに、彼が目にしてきた過去5年以上にわたり、ギャンは単なる優れたプロモーターであり、必ずしも優れた株式トレーダーではなかったと断言した。

アストロロジーが良い悪いではなく、ひとつの意見として引用しました。

ラリー・ウィリアムズは大好きな投資家のひとりですが、アストロロジーの研究は続けたいと思っています。

 

「満月のドル買い」を検証する

だいぶ遠回りしてしまいましたが、満月が為替に与える影響として「満月のドル買い」を検証してみましょう。

通貨ペアはドル円を使います。

ルールは満月の始値で「買い」ポジションを建て、終値で決済します。

結果は以下の通りです。

「満月のドル買い」の検証結果

2014年1月〜2015年9月の成績は-102pips。

たった1年間では分からないという意見もあるかと思いますが、アストロロジーで1年間プラスにならなかったら継続は難しいという考えました。

反対にプラスになった場合こそ、長期で検証する必要があると思います。

 

「新月のドル売り」を検証する

続いて、セットで言われることの多い「新月のドル売り」を検証してみます。

通貨ペアはドル円を使います。

ルールは新月の始値で「売り」ポジションを建て、終値で決済します。

結果は以下の通りです。

「新月のドル売り」の検証結果

2014年1月〜2015年9月の成績は-214pips。

きれいな右肩下がりの曲線になってしまったため、逆ポジションを持てば利益になりそうな気もしますが、リバーストレードは意外と難しいものです。

リバーストレードのありきたりな盲点より深く踏み込む

 

月が為替に与える影響は使えるか

満月のドル買い、新月のドル売り、ともに直近1年間の成績は芳しくありませんでした。

今回検証に使った方法は、単純に満月は買う、新月は売るといったものでしたが、アストロロジーの使い方には多くのものがあります。

たとえば、「ルナトレード」のように相場が反転するという考え方を使うのもひとつの方法です(検証はしていません)。

 

まとめ

満月が為替に与える影響、いかがでしたでしょうか。

度々書いていますが、アストロロジーはまだまだ未開拓のフロンティアで、個人的にもとても興味深い相場分析のひとつです。

月で相場を攻略することはできないのか、それとも無意識のうちにヒトは月に支配されているのか。ピアノソナタ14番を聞きながら検証作業を続けて参りましょう。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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