【第52回】FX相場には「行きたい方向」があるという分析


顕微鏡

1年間かけて綴ってきた「FX初心者講座」もいよいよ最終回となりました。12月からは記事の更新頻度が上がったり、内容が少しずつ変わってくる中、場違い感もありましたが、なんとかここまで辿り着くことができました。

今回はFX相場でよく言われる「行きたい方向」です。

FX相場にはそのときどきによって材料があり、その材料を元に相場が動きます。材料があるというより、今あるものの中から材料を探すというのが正しいのかもしれません。

大きな事件があるときは大きな事件にワイドショーが夢中になり、大きな事件がないときは小さい事件をさも大きな事件かのように扱うのと似ているのでしょう。それは国際的なテロと大物芸能人のドロドロ恋愛劇が同様に扱われるのと同じなのかもしれません。

FX相場でいうと、欧州諸国のちょっとした債務問題が出てくると、「ひょっとして今って何もないのかな」と思ってしまいます。相場を動かすのも「人間」であるということなのでしょう。

 

経済指標発表時の「行きたい方向」

経済指標時は「行きたい方向」を知る絶好のチャンスと言われています。

たとえば、「ドル買い」地合いの相場の場合、アメリカの経済指標の結果が良いとドル相場は大きくドル買いで反応し、結果が悪いと少しドル売りで反応する、そしてリバウンドするという流れになりがちです(「ドル売り」地合いの場合はその反対になります)。

ただし、これらはあくまで感覚なので、実際にどのくらいの影響があるのかは分かりません。

もし、システムトレードに「地合い」のロジックを組み込むとするならば、トレンドなりを判断して同じ方向の結果が出たときだけ取引するという方法が考えられます。「同じ方向の結果」というのが曖昧でした。「同じ方向に動いた」とするのが正しいでしょうか。

とどのつまり、「ドル買い」というトレンドならドル円なら「買い」だけ、ユーロドルなら「売り」だけということになります。このくらいはトレンドの把握なのでフィルタとして組み込んでいる方も多いと思います。

 

「行きたい方向」じゃない方向に動くサプライズ

これまでさんざん「行きたい方向」に動きやすいなどと書いてきましたが、FX相場には「行きたい方向」じゃない方向に大きく動くというサプライズも秘めています。「行きたい方向じゃない方向」というのが分かりにくいです。「大衆の思惑とは逆の方向」というのが正しいでしょうか。

「ま、待って、彼や旦那が待ってるの…」

「ここで働いているのは昼の職場の人たちには秘密で…」

Google AdSenseに怒られてしまおうシチュエーションの方が背徳感が増幅されるように、「じゃない方向」というのは、ストップロス(損切り)を巻き込むため、相場が一気に加速することが多々あります。

たとえば、1月のスイスフランショックではユーロスイス1.20というラインが死守されて誰もが1.20以下を望まないものとなっていました。それもあり、SNB声明発表時の絶望感といったらもう。そんなときこそマイノリティで迫害されている人の出番になりましょう。

 

まとめ

今後は「行きたい方向」というものを判断するロジックが出てくるのでしょうか(それとももうあるのでしょうか)。「人工知能」とはまた違うと思います。そもそも「人工知能 = 良い」は違う気もしますし(耳障りが良い言葉のひとつです)

改めて、2015年は毎週火曜日の1枠を「FX初心者講座」として、検索にたまぁに引っかかる程度の小さな企画をお送りしてきました。来年は講座っぽいものはやりませんが、他開発者さまの手がけたEAの使い方についても織り交ぜていきたいと思っています。

2016年もどうぞよろしくお願いします。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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