テクニカルを使わないFXの逆張り手法


テクニカル
一般的にFXトレードはいくつかのテクニカル指標を組み合わせてトレードすることが多いようです。書店に並ぶFX関連の書籍を見ても移動平均線やボリンジャーバンド、ストキャスティクスなどを上手に組み合わせてトレードしている解説図を見かけます。

しかし、テクニカル指標をたくさん使っても勝てるわけではない、というのは最近よく耳にするようになりました。

「FXで利益を出している人の手法はシンプルである」

というフレーズも一度は目にしたことがあると思います。目にするのは視覚で耳にするのは聴覚であり、わざわざ使い分ける必要はないのですが、五感を活用している演出をした方がそれっぽく仕上がります。

 

「シンプル」の度合いは人それぞれ違う

さて、この「シンプルである」というのが厄介な問題です。

なんといっても「シンプル」というのは表現のひとつであり、誰かにとっての「シンプル」は、他の誰かにとっては「シンプルではない」ということになりかねません。

「シンプル」の対義語が「シンプルではない」では、「お母さん」の対義語が「お母さんではない」というどこか闇を持った物語のようになってしまいます。

「シンプル」の対義語は「デコレティブ(decorative)」と呼べばよいでしょうか。

もう少し分かりやすく、きゃりーぱみゅぱみゅさんのシンプルな格好は、保守的な格好を好む女性にとってはまだ派手であると言い換えることができます。女性誌らしくコンサバティブという表現をするべきかもしれませんが、カタカナ防止法です。

FXの手法もテクニカルまみれの人が「シンプルに」といったところでひとつやふたつのテクニカル指標は使ってしまいそう。それならいっそのこと、テクニカル指標は全部取っ払ったトレードを心がけてみたいと思います。

 

FXの逆張り手法

ここでは「逆張り」をトレンドに逆らったトレードと定義します。

教科書通りの「トレンドに逆らうのはいけない」というものは置いておきます。厳密な短期だと逆張り、長期だと順張りというのも置いておきます。

純粋に下がったら買う、上がったら売るのようなものを想定します。

実は…というほど実ではないのですが、当サイトでもこれまで逆張りについて触れてきた記事がいくつかあるので参照しておきます。

順張りと逆張りはどちらが良いかということではなく、相場にはトレンド相場とレンジ相場があるため、順張りと逆張りを併用することでドローダウンを低くしたトレードができるようになります。

反対にすべての相場にフィットさせようとした手法ほど再現性が低く一時期大人気になっては廃れていくのだと思います。耳が痛い方も多いはずです。

 

パラメータの設定は諸刃になることもある

テクニカル指標を使うことを悪いと言っているのではありませんが、「統計」「最適化」という言葉が諸刃になっている手法は数多くあります。

特定の手法を否定しているわけでも、自分の手法を誇示しているわけでもないのでご了承ください。

多いのは損切りや利食いを一定のpipsで絶対的に固定しているものです。相場は常にボラティリティが変化するため、昨日の味方は今日の敵、2008年の味方は今日の敵になってしまいます。

ここでの「固定」とは、パラメータの設定で変更できるかどうかということではありません。手法の作り方の問題です。

 

テクニカルを使わないFXの逆張り手法

ここでテクニカル指標を一切使わないトレードの検証結果をご紹介します(僕が実際に使っている手法です)。

テクニカルを使わないFXの逆張り手法

  • 検証期間:2000年〜2015年5月
  • 損益:+5,623
  • 勝率:51.5%
  • 平均勝ち:45.9pips
  • 平均負け:-43.4pips
  • 最大ドローダウン:13.3%
  • PF:1.12
  • PR(損益率):1.06

テクニカルを使わなくても右肩上がりの曲線になることが分かります。一方向に相場が進むような強いトレンドが発生しているときはドローダウンが発生しますが、それは相場の仕組み上当然と言えます。

トレンドフォロー型の手法を使うと、トレンド発生時は大きく利益を得て、反対に相場がちゃぶつくレンジ相場ではドローダウンが発生します。

PR(ペイオフレシオ)は「損益率」とも言い、1回のトレードの損失に対して利益が何倍であるかを表します。

上の手法は損失に対して1.06倍の利益が期待できることになります。

損益がトントンになるPRは0.94です。

損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率

PRが0.94より高く、最大ドローダウンも13.3%であることから、長期的に利益が期待できるという評価ができます。

自分の使っている手法を見て、どのようなタイプが多いのかというのを数字で評価し、不足しているタイプの手法を補うようにすると利益が安定してきます。

 

まとめ

テクニカルを使わないFXの逆張り手法、いかがでしたでしょうか。

順張りにしても逆張りにしてもテクニカルに依存することなく相場に身を委ねるようにトレードすることが大切です。

今回ご紹介した手法のEAは、近日無料にて配布を予定しています。

あくまで個人対応なのできちんとサポートできる範囲になりますが、お問い合わせいただいている方をはじめ、参考になれば幸いです。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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