【第12回】FXの2種類の利益を上手に使い分ける


ブックキーパー
FXには2種類の利益があります。「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」、とここまではどっちがどっちだったか分からなくなる人はいても、多くの人は存在は知っていることがほとんどです。

しかし、実際に2種類の利益をきちんと使い分けられているかと言ったら、あらら疑問な方も多いのではないでしょうか。

「初心者」を謳うここでは、まずは2種類の利益について、そして少しばかり踏み込んで2種類の利益の活用方法も見ていきたいと思います。

 

1. インカムゲイン

FXの2種類の利益のひとつが「インカムゲイン」です。インカムゲインは「スワップ金利」とも呼ばれています。

1日単位では微々たるものかもしれませんが、1週間、1ヶ月、1年と経つとこれはなかなか無視できないものです。

 

2. キャピタルゲイン

FXのもうひとつの利益が「キャピタルゲイン」です。為替変動で得られる利益のことで「為替差益」とも呼ばれます。

FXの「安く買って、高く売る」「高く売って、安く買い戻す」と儲かるというイメージはこのキャピタルゲインによるものです。

 

スワップ金利はマイナスになることもある

ひとつ目のインカムゲインは「豪ドル円」を「買う」のように、高い金利の通貨を買うことで発生します(最近は豪ドルもだいぶ金利が下がってしまいました)。

しかし、逆に安い金利の通貨を買うと「マイナススワップ」と言って、毎日マイナスの金利が発生するので注意が必要です。

身近なところだと「豪ドル円」を「売る」(=円を買う)とマイナススワップが発生します。

2012年頃、レンジ相場でトラリピが楽だと、豪ドル75円あたりの「売り」ポジションを山のように持っていた人たちが今どうなったのか、たまに気になります(あまりそういうことを言うべきではないようです)。

 

金利差が入れ替わったときは要注意!

政策金利上図は政策金利一覧です。分かりやすいようにオーストラリアとニュージーランドを表示しています。あと下で這いつくばっているようなのが日本です…。

日本と比べてオーストラリアとニュージーランドは高金利のため、「豪ドル円」「NZドル円」の「買い」ポジションを持っていると毎日のようにウハウハ金利が増えていきます。

ここで注目したい点は、オーストラリアとニュージーランドの金利差が逆転しているところです。2013年8月にオーストラリアが2.50%に利下げをしてニュージーランドと金利差がなくなりました。そして、2014年3月にニュージーランドが2.75%に利上げをしたことで金利差が逆転しています。

以降、ニュージーランドは4月、6月、7月と金利を上げて2015年1月の時点では3.50%、オーストラリアは2.50と差がついています。

これは、今まで同じオセアニア通貨で為替変動が少ないということから、「AUD/NZD」の「買い」ポジションを保有してのんびりトレードしていたトレーダの手法が通用しなくなったことを意味します。

短期間のトレードにおいて、ファンダメンタルズはほとんど意味をなさないことが多いですが、長期にわたるトレードのときはファンダメンタルズも視野に入れておくことが大切かもしれません。

インターネットには政策金利が見られるサイトが数多くあります。今回は「外為どっとコム」さんの「政策金利一覧」ページから拝借しました。

 

2種類の利益を使い分ける

FXには2種類の利益があり、ひとつはスワップ金利を狙った「インカムゲイン」と、もうひとつは為替変動を狙った「キャピタルゲイン」ということが分かりました。

今度は2種類の利益を使い分ける方法を考えてみましょう。

インカムゲインの場合は、金利の高い通貨を買って保有します。キャピタルゲインは、普段のようにテクニカルを使って利益を得ていくことが大切です。

通貨ペアによってこれらを使い分けるというのもひとつの手と言えます。

たとえば、豪ドル円の場合は「買い」ポジションなら積極的にスワップ金利を狙っていくのもおすすめです。逆に「売り」ポジションなら日をまたがずに決済するというのはも賢い戦略のひとつと言えます。

これらはたまたま「買い」ポジションを持っていたから持ち続ける、「売り」ポジションを持っていたから決済するでは優位性は上がりません。

あらかじめ「豪ドル円」の買いポジションのみで構築する手法を作るといったことが大切です。「買い」と「売り」のポジションの違いによる成績の違いは「同じ手法の「買い」と「売り」」の記事にもあります。

 

まとめ

【第12回】FXの2種類の利益を上手に使い分ける、いかがでしたでしょうか。

FXの2種類の利益を漠然と理解するだけでなく、金利なども視野に入れて実践に生かすことが大切です。

もちろんこれは何日かにわたってポジションを保有する場合のお話で、スキャルピングやデイトレードのように短期で決着する場合は意識しなくて良いと思います。

トレードの参考になれば幸いです。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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