【第44回】FXで移動平均線は使えるのか


バナナの平均

移動平均線(Moving Average)は一定期間における価格の平均値を表したものです。

ローソク足の次にもっとも重要と言われるテクニカル指標のひとつと言われ、現在の相場のトレンドを把握するのに役立つものと言われています。

「言われています」では曖昧になってしまいますが、個人的にトレンドを把握するのに移動平均線を使うことはありませんし、トレンドを把握することもありません。

「システムトレード 基本と原則」の著者であるブレント・ペンフォールドは著作の中でこのように書いています。

私は基本的にパターントレーダーだ。メジャートレンドを判断するために使う200日移動平均線は別として、私は価格だけを見る。私が200日移動平均線を使うことに深読みをしないでほしい。200日を使うことに何の秘密もない。単にいつも使っている期間というだけだ。メジャートレンドを判断するのに、それが最適な長さであるかどうかさえ私は分からないし、気にもかけない。

(中略)

また、私は200日移動平均線を使って、セットアップを見つけたりもしない。仕掛けや損切りの逆指値、手仕舞いの水準を見つけるために使うことはない。

「システムトレード 基本と原則」を読んで生計を立てる

文章を読むと大切なのか大切でないのか分からなくなってしまいますが、200日移動平均線を表示していることに大きな意味はなく、仕掛けなどの水準に使うことはないとのことでした。

ブレント・ペンフォールド氏がそうであるように、移動平均線は、チャートに描画されるテクニカル指標ではいちばん使われることが多いもののひとつだと言えます(そう言いながらも使っていないのですが)。

ここでは移動平均線について見ていきたいと思います。

移動平均線の種類

移動平均線にはいくつかの種類があります。

  • 単純移動平均線(SMA)Simple Moving Average
  • 加重移動平均線(WMA)Weighted Moving Average
  • 指数平滑移動平均線(EMA)Exponential Moving Average

単純な期間の平均であるものや、直近に比重をおくものなど様々な種類がありますが、やはり基本ということで単純移動平均線が使われることが多いようです。

先ほど、200日移動平均線とありましたが、移動平均線では5、10、21、75、200などが多く使われる傾向があります。パラメータも迷い込みやすいので、深入りするのはおすすめしません。

日足に適用すれば直近200本の平均は200日の平均、1時間足に適用すれば直近200本の平均は200時間の平均になります。

移動平均線は基本的に終値の「価格」を元に算出されますが、終値以外にも始値や高値、安値といった価格を使うことがあります(僕は終値で普通に使っています)。

移動平均線によるサイン

移動平均線による買いサインに「ゴールデンクロス」、売りサインに「デッドクロス」があります。

ゴールデンクロスは短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に交差することを言い、デッドクロスは短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に交差することを言います。

株でもおなじみの相場の転換サインと言われていますが、ゴールデンクロスやデッドクロスを使った売買には「遅い」という弱点があります。

また、相場がちゃぶついているときのようなレンジ相場では頻繁にクロスするため「ダマシが多い」という弱点もあります。

そのため、ほかのテクニカル指標と併用する、いわゆるフィルタをかけるという使われ方を多くします。個人のトレードでは基本的に多くのテクニカル指標を使うことはないため、移動平均線とほかのテクニカル指標の組み合わせ等は割愛します。

移動平均線による売買ポイント

移動平均線にはクロスを使ったサインのほかに、「グランビルの法則」と呼ばれる売買ポイントが8つ存在します。

「買い」と「売り」で4つずつあり、トレンドのはじまりをとらえたものや、押し目買い、戻り売り、移動平均線から大きく乖離したときのリバウンドなどがあります。

書いていてなんですが、「グランビルの法則」を意識した手法も僕は使っていません。

ただ、普段価格を使ったトレードをしていて、結果的にトレンドのはじまりをとらえたものや、押し目買いや戻り売りになっているもの、乖離したときのリバウンド狙いになっているものがあるので、これらは異なるテクニカルを使っていても自然とやっていることだと思います。

たとえば、上昇トレンドの中(定義はさておき)、1本陰線が出たあとに買うというのは押し目買いに相当します。

ほかにも何本か連続して陰線が出たあとに(いわゆる下降トレンド)買うというのはリバウンド狙いとも捉えることができます。

「グランビルの法則」はこだわっている方はとてもこだわっているので、興味がある方は検索してみるのも面白そうです。また昔からある相場の良書なども参考になると思います。

まとめ

【第44回】FXで移動平均線は使えるのか、いかがでしたでしょうか。

テクニカル指標を使った分析はほとんどすることがないため、ボリンジャーバンドやMACD、RSI、一目均衡表といったものは当サイトでは扱いません。

ファンダメンタルズ、テクニカルと見てきたあとはいよいよFXで少数派に回る大切さについて見ていきたいと思います。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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