カモネギくんにはなりたくない「FXの「ウラ側」を味方につける本」


FXの「ウラ側」を味方につける本

この本では儲かる手法は公開していません。

衝撃的な「はじめに」からはじまる「FXの「ウラ側」を味方につける本」。

著作は30年間金融業界に身をおいてきたという招金猫さん、構成はFX商材のサイト「FX情報商材で稼ぐためにあなたが一番知りたいこと」を運営している西ヤンさんです。

これまでパンローリング社から出版されるお堅い本を中心にご紹介してきましたが、今月は比較的柔らかい印象の本となります。

そうは言っても、そこいらの「簡単に稼げる」「主婦が100万円稼ぐ」1000円本の類とは異なる趣旨でございます(Kindleで1,580円)。

 

1. FXのウラ側編

「FXの「ウラ側」を味方につける本」は大きく、「FXのウラ側編」と「残念!トレード編」のふたつに分けられます。

それでは「FXのウラ側編」の目次を見てみましょう。

  • あなたがトレードしているウラ側で
  • 「補てんなんて無理」と決めつけるのはもったいない
  • あなたがおつき合いしている業者の体質は?
  • 儲ける以前にこれだけはいま一度チェック
  • FX業者は健康体か?
  • 白タク行為の片棒担ぎなんてゴメンだ
  • 取引口座を二つ持っているだけではダメ!
  • ハイレバレッジ口座の誘惑
  • FX業者の弱点
  • カモネギくんと呑み業者
  • 根こそぎむしり取られる危険性にご用心
  • カバー先にも目を向けてみよう
  • スプレッドなんて二の次でいい
  • 即日出金か、最長4営業日以内に送金か
  • できることは限られるけれど、やっておくべきことは確実にある
  • アフィリエイトという名の依存症
  • 提出した個人情報が思わぬところで使われることも
  • やっぱりFXは個人トレーダーがやられるもの

まさにタイトル通りのFXの「ウラ側」について言及されます。

「騙されたと思って読んだ方がいい」という言葉は違う気がしますし、「これを読んでいない(もしくは「見ていない」)なんて人生損してる」と評されるのは、ひどく心外になることがありますが、目次を読んで「ハッ」と思ったことがいくつかあれば、きっと読んで後悔しない内容となっています。

なにも購入しなくても、都心部に住んでいる方はお近くの書店に行って青木まりこ現象(書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意)に悩まされながら読むもよし、地方に住んでいる方はガソリン代とにらめっこしながら車を飛ばすもよしです。

たとえば「カモネギくんと呑み業者」では、DD(ディーリングデスク)方式のFX業者の内部で行われていることに言及しています。

まず、儲からないヘタくそ顧客の注文は一切カバーすることなく成立させます。そしてその顧客が決済したら、これまたそのまま成立させます。結果、顧客の損失がまるまる業者の利益になります。

恐ろしい現実です…。

対応としては、DD方式のFX業者を使わずにNDD(ノンディーリングデスク)を使うか、DD方式のFX業者で呑まれていないことを祈るか、実際に利益を出すかになります。

もしくは早いとこFXを辞めるか、利益を出しているふりをする商材屋やに転身するという方法も考えられます(どちらも自分の周りに存在します)。

 

2. 残念!トレード編

続いて、「残念!トレード編」について見ていきましょう。

  • 一も二もなくマネーマネージメントは絶対!
  • 実はあなたはFXをやらなくてもいいのかも
  • 普通の人がデモトレードに期待していいことは二つ
  • コツコツドカン!の処方せん
  • 自分ルールを確立するためにおすすめの方法
  • 損切りできる人になるために
  • ジャストフィットのトレード手法をつくる
  • 招金猫はきっぱり短期トレをおすすめします
  • その難平は予定されていたもの?
  • 世界経済・情報整理法
  • ポジションが大きくなっていくとハマりやすくなる落とし穴
  • バリバリやっている人も見落としていることありませんか

「残念!トレード編」では「これをやれば勝てる!」というより、「これをやってしまうと負ける」ということが書かれています。

「手法」そのものと比べるとはるかに地味な印象を受ける「資金管理」ですが、本書にもあるように、資金管理にまさるものはありません。

資金管理を意識しなければ、自己資金以上の取引もしてしまいます。これは特に少額資金ではじめるトレーダに多く見られる傾向です。

「ドローダウン」を意識するよりも「早く稼ぎたい」気持ちが先行することで、資金と比べてはるかに大きいポジションを持ってしまい、結果的に退場していきます。

 

トレードするのはなんのため?

本書に書かれている内容で興味深いものに「あなたがトレードするのはなんのためですか?」というのがあります。

「FXで勝つ」のはあくまで手段であって、「利益を得る」のが目標であり目的になるはずです。

「実はあなたはFXをやらなくてもいいのかも」という言葉にもあるように、FX以外の収入というのを考えるのも悪くはありません。

個人的にはFXのトレードはできるだけ自動化しておき、空いた体を使って別のことをするというのが今のところおすすめです。

「お金を運用する」というのは、「お金が減る」リスクがある分、ほかの世界にはないリターンが見込めます。リスクを負った分だけ違うことで補うと精神的にも余裕が出てきます。

 

まとめ

カモネギくんにはなりたくない「FXの「ウラ側」を味方につける本」、いかがでしたでしょうか。

FXを攻略するために読むというより、文字通りFXの「ウラ側」を知るための読み物として触れればきっと役に立つはずです。

それにしても、西ヤンさんの人を惹きつける独特の文章はくせになります。

FXの「ウラ側」を味方につける本


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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