【第42回】FXのテクニカル分析は本当に必要か?


テクニカル
FXのテクニカル分析にはローソク足の形を使ったものから、チャートパターンを使ったもの、そしてインジケータを使ったものまで多種多様あります。

FXの教科書を見てもテクニカル分析は必須と書かれてあり、誰もが一度は通過した道だと思います。もちろん自分自身も例外ではなく敷かれたレールの上を辿ってきました。

当サイトに訪れる方というのは、これからFXで稼いでやろうとギンギンになっている方というより、むしろFXに疲れてしまって「もうどうにかなってしまいそう」という方が多いと思います(辺境のサイトですし)。

そのような方を対象にしながら「FX初心者講座」と銘打っては失礼かもしれませんが、多少の語弊を覚悟で申し上げるとチャートパターンやらインジケータはいるのだろうかということです。。

 

チャートパターン

FXだけに限らず相場の世界には数多くのチャートパターンと呼ばれるものがあります。

それはトレンドを知るための支持線(サポート)、抵抗線(レジスタンス)だったり、天井と天底に現れるWトップ、Wボトムだったりします。

システムトレードと呼ばれるところにいる以上、これらをきちんと定義することができるのなら検証しても良いと思いますが(文章が上から目線みたいです)、実のところ、チャートパターンの定義は、非常に曖昧であることがほとんどです。

そして、厄介なのは、チャートを見て機能しそうだと思うことのほとんどは「確証バイアス」と呼ばれるものになります。

確証バイアスとは以下のように定義されます。

自己の先入観に基づいて他者・対象を観察し、自論に合う情報を選別し受容して、それにより自信を深め、自己の先入観が補強される現象

FXらしく表現すると、支持線が機能しているという目線で見れば機能している点だけ見えるようになるというものです。いわゆる「都合の良い解釈」と呼ばれるものになります。

チャートに線を引いて解説している人を多く見かけますが、それはあくまで昨日のチャートを見て解説しているに過ぎず、後ではいくらでも言えるのです。

また、コイントスをしてもこれらのチャートパターンが生まれます。

きっと景色が変わる「ゲイリー・スミスの短期売買入門」

 

インジケータ

チャート上を彩る数多くのインジケータはその人をよりトレーダらしく見せます。

MACDにストキャスティクス、RSI、一目均衡表といくつものテクニカル指標を表示されている人も多いようですが、知るかぎりこれらの指標が役に立つとは思えません(使いこなせていないという可能性は十分にあるのでどうか穏やかに)。

移動平均線のようにトレンドが上か下かを見分けるツールくらいはあっても良い気がしますが、特になくても問題はないというのが今のところの考えです。

ひとつテクニカル指標で有名なギャンのお話があります。

以下はラリー・ウィリアムズの著作「ラリー・ウィリアムズの株式必勝法」より引用です。

私はR・N・エリオットや数人の一流占星術師などに加えて、W・D・ギャンの著作も研究した。それらは結局のところ、すべて時間の浪費だった。

やがて、私は幸運にもギャンの息子に遭うことが出来た。彼はニューヨークでブローカーをやっており、彼の父は単にチャーチストだと私に説明した。

父はみんなの言うとおり優れているのなら、その息子が今でも「ほほ笑みながら電話をしていて、顧客にトレードを勧めている」はずはないだろうと、彼は私に言った。

父親が宣伝されるせいで多くの人が聖杯を求めて彼のとろこにやって来るので、彼はいくぶん迷惑しているようだった。聖杯があるなら、それは息子には決して手渡されなかったのだ。

私はまた、ギャンの公演を手配したり宣伝をしたりしていたF・B・サッチャーにも会った。

サッチャーが亡くなる5年前に、私は彼と手紙のやりとりをした。そのなかで、ギャンは必ずしも株式トレーダーとして優れていたわけではなく、宣伝が上手だっただけだとサッチャーは認めた。

どんなにきれいごとを並べ立ててもこれがギャンの真実です。反対に言えば、これらを盲信してチャート分析する人はすべて偽者であることも分かります(怖いですね)。

それらしいことを言って阿漕な商材を売りつけようと思う人の養分になるのが疲れたら、真剣にシステムトレードを始めることが大切です。

 

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

何事も知った上で使わないか知らないで使わないかは雲泥の差があると言います。

これに関しては同じ意見です。テクニカル分析は必要ないと斬り捨てるのではなく、きちんと理解した上で取捨することが大切だと思います。

自身のトレードにおいて、トレンド分析やオシレータ分析のようなテクニカル指標は使うことはありませんが、高値や安値といったものを手法に用いることはあります。これらはチャート上に表示することはなくとも立派なテクニカル分析と呼べます。

また、各国の金利政策がどうなったということをトレードに取り入れることはありませんが、週足など比較的長い時間足を使ったトレードでは、明らかに高金利通貨のロングポジションに優位性があることも分かっています。

同じ手法の「買い」と「売り」

テクニカル分析だけ、ファンダメンタルズ分析だけに拘らず、トレードに臨むことが大切なのかもしれません。ただし、あくまでも信者にならないように気をつけましょう。

 

まとめ

【第42回】FXのテクニカル分析は本当に必要か? いかがでしたでしょうか。

ちなみに自分の使っているチャートにはテクニカル指標は何も表示していません。テクニカル指標が豪華にあるチャートは見栄えは良いものですが、「やりがいという幻想」のように利益が出るのとはまた別であることを理解する必要があります。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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