エクセルを使ったFXの検証方法


エクセル

エクセルを使ってFXの検証をするという方法をご紹介しています。

人によっては時代錯誤も甚だしい方法なのかもしれません。たしかに時代は21世紀、アメリカと比べて遅れているとは言え、システムトレードの環境も整ってきました。

エンジニアやプログラマなどFXとは無縁と呼ばれる方々がMT4(メタトレーダー4)を使って様々な手法を作っては販売されています。

無縁という言葉はふさわしくありませんでした。誰もが最初は無縁、僕にしたって「どうしてFXなんぞ?」といまだに言われることがあるほど、きっと無縁な世界なのだと思います。

さて、MT4を使って検証するのとエクセルを使って検証するのはどちらが良いかというのは前回の記事におまかせします。

FXの検証にエクセルを使うのは古いの?

この記事では、前回MT4からダウンロードしたヒストリカルデータを使いながら、実際に関数を打ち込んで計算をしていきたいと思います。

 

前回のおさらい

前回、MT4からダウンロードしたヒストリカルデータは、列を消したり色をつけたりして以下のようになっていると思います(色は自由ですが)。

エクセルを使ったFXの検証方法1

今回は「買う」というのをやってみたいと思います。

 

「買う」

まずは「買う」とはどういうことになるかを考えてみます。なんだかダメと言われる典型的なWikipediaサイトになってきてしまいましたが、続けます。

「買う」とは「ロングポジションを持つ」ことです。

ここでは「始値」で買って「終値」で決済する関数を入力してみます。

「関数」とはまた厄介な言葉が出てきました。

エクセルの醍醐味とも言われる関数は「こうやって計算して」「もし◯◯ならこうして」などを計算してくれる式です。

すべてが分かっていなくてもコピペで十分に対応できるので、はじめは何事も模倣するところからはじめてみましょう。

FXをやっていたのに気付けばエクセルしかやっていなかったでは本末転倒になってしまいます。FXをやっていたのに口座アフィリエイトサイトになっていたというサイトはたくさんありますけど。

 

1. 「買う」関数を入力する

それでは1月2日の「始値」で買って「終値」で決済するという関数を入力します。

ここでは同じレイアウトになっている前提でお話を進めるので、該当セルが異なる場合はズラしてお考えください。

F3のセルに以下の関数を入力します。

=E3-B3

入力したらリターンキー(エンタキー)を押します。

F3のセルに結果が現れたら成功です。

ここでは2014年の1月2日の始値で買って終値で決済すると-0.00915の損益になることが分かりました。

今さらですが、数字はもちろんイコール(=)やマイナス(-)などすべて半角で入力します。

エクセルを使ったFXの検証方法2

結果はヒストリカルデータによって異なるので特に気にしなくても問題ありません。ヒストリカルデータによって異なるとはFX会社ごとにレートが異なるということを意味します。

ここで使っているのはおそらくFXDD社のものだったと思います(曖昧)。

 

2. pip表記にする

結果は-0.00915になりましたがこれでは少し見にくいのが難点です。

FXで表示されるようにpip表記になるようにしてみます。

なお、関数の入力方法は人それぞれあります。慣れてくるとひとつのセルに様々な関数を入力できるようになりますが、最初はミスを防止するためにもひとつのセルに入力する関数はできるだけ少なくなるようにします。

先ほど入力したF3のセルに手を加えてみます。以下の関数を入力します。

=(E3-B3)*10000

入力したらリターンキー(エンタキー)を押します。

エクセルは「×(かける)」を「*」、「÷(わる)を「/」と入力します。

エクセルを使ったFXの検証方法3

ドルストレートの場合、10000をかけると通常見慣れているpipの数値が表示されます(クロス円は100をかけます)。

 

3. スプレッド分を引く

始値で買って終値で売ると-91.5pipsになることが分かりました。

だいぶそれらしくなってきました。「それ」とはFXらしいという意味です(わざわざ言う必要ない)。

しかし、このままではスプレッドという見えない手数料が含まれていません。スプレッドをきちんと表示してあげましょう。

スプレッドを含めた関数は以下の2通りが考えられます(ほかにもあると思います)。

  • 1つのセルの中でスプレッド込みで計算する
  • スプレッドを入力するセルを作る

 

1. 1つのセルの中でスプレッド込みで計算する

1つのセルの中でスプレッド込みで計算する場合はスプレッド分を引いてあげます。

以下の関数を入力します。

=(E3-B3)*10000-1

エクセルを使ったFXの検証方法4

スプレッドが引かれて-92.5となりました。

こうやって自分で計算する習慣をつけると、FX会社の「取引しなさぁい」という甘い誘惑には見向きもしなくなると思います。

以下のセルに適用させるにはセルの右下の黒い四角形の部分を下にドラッグします。

F10まで適用ドラッグしました。

エクセルを使ったFXの検証方法5

すべてのセルで始値で買って終値で売って、さらにスプレッドを1引いた数が適用されています。

この方法だと通貨ペアを変えたときなどスプレッドを変更したい場合に、すべてのセルをドラッグし直す必要があります。データ量が少なければ問題ないのですが、長期間のデータの場合、なかなか面倒だったりします。

 

2. スプレッドを入力するセルを作る

そこでスプレッドを入力するセルを作り、たとえばスプレッドを「1」と入力するとすべてのセルに反映されるようにしてみます。

まずはスプレッドを入力するセルを作ります。作るといっても難しいものではなくスプレッドの数値を適当なセルに入力します。

ここではF2のセルに「1」と入力しました。

fx-verification-method-6

続いて、以下の関数を入力してリターンします。

=(E3-B3)*10000-F$2

fx-verification-method-7

ここで「F2」の「F」と「2」の間に「$(ダラス)」を入力するのがポイントです。

上の関数では、始値で買って終値で売ったものに10000万をかけてひとつ上のセル(F2)の数値を引くとなっています。

しかし、「$」を入力しないと、先ほどのようにドラッグした場合「F3の数値を引く」「F4の数値を引く」をなってしまいます。

「$」を入力すると「絶対参照」と呼ばれるものになり、ドラッグしても参照されるセルが変わりません(ドラッグすると変わるのは「相対参照」と呼びます)。

 

4. 合計を出す

スプレッドを計算したらそのまま下にドラッグして12月31日まで計算します。

2014年12月31日の下のセルに以下の関数を入力します。

=SUM(F3:F261)

データが抜けている可能性があるため、「F261」ではなく上下している場合もあります。

fx-verification-method-8

1年間、毎日「買う」を続けると-1650.6pipsということが分かりました。

毎日買うので、1月2日の始値で買って、12月31日の終値で決済すれば、1日1pips、1年間で約250pipsの節約になります。

 

まとめ

エクセルを使ったFXの検証方法、いかがでしたでしょうか。

今回はエクセルを使ってFXの検証をする基本、「買い」や「スプレッド」、「合計」といったものの計算をしてきました。

エクセルを使うとさらに複雑な計算も可能になります。お役に立てれば幸いです。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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