ニュージーランドとオーストラリアの政策金利


ニュージーランド

アメリカの利上げに日本のマイナス金利、2016年は日米の政策金利に関する話題が事欠きません。政策金利といえば忘れてはいけないのが高金利通貨であるオセアニア通貨(といっても最近はだいぶ下がってきてしまいましたが)。

今回は「FX攻略.com 2016年7月号」のグレン・ランバードさんのコラム「ニュージーランドとオーストラリアの政策金利」を見ていきましょう。

 

利下げのNZ 変えない豪

3月のはじめに、ニュージーランド準備銀行は政策金利を引き下げました。金利が25bp引き下げられ2.25%となり、その上追加の利下げが必要になる可能性が示唆されたことは驚きでした。さらなる利下げの可能性がある理由は、インフレ率の低さと世界経済の成長が鈍化すると考えられていることです。

オーストラリアの金利は2015年の5月に2%に引き下げられて以来、変わっていません。その理由はオーストラリア準備銀行が消費者物価指数(CPI)を毎年2〜3%の成長率に維持することに焦点を当てており、今のところ消費者物価指数は目標レンジ内に収まっているためです。

 

政策金利の変更がもたらす影響とは

例えば、もしニュージーランド準備銀行が金利を引き下げると、通貨の価値を下押しする圧力が生まれ、他の主要な通貨に対してNZドルは安くなるでしょう。金利が上がった場合はこれと逆のことが起こると考えられます。

 

オセアニアでは住宅市場が加熱

オーストラリアもニュージーランドも最近住宅市場が加熱にしているので、どちらの政府もOCRが住宅ローンの利率に与える影響について考慮しています。2015年にはニュージーランド準備銀行は既に熱くなった住宅市場をさらに加熱させたくなかったため、2.5%以下に金利を引き下げるのを躊躇していました。

OCRはオフィシャルキャッシュレート(Official Cash Rate)のことで「金利」を表します。

金利が下がると住宅ローンが増えるため、住宅ローンのお金が流れ込んでさらに住宅市場が加熱するという流れになります。

 

まとめ

グレン・ランバードさんの「ニュージーランドとオーストラリアの政策金利」を見てきました。ニュージーランドにとって政策金利は下げたくないけど、インフレ率の低下からデフレにつながるのを恐れるために下げざるを得ないというのが正直なところのようです。

かつて高金利通貨と言われていた豪ドル、NZドルも、今となってはあまりピンとこないほど政策金利が下がってしまいました。「スワップ金利」で生活するなんざ、夢のまた夢のお話なのかもしれません。

 

「FX攻略.com 2016年7月号」関連記事

  1. 「米ドル/円」への警戒「アベノミクス相場へ 米系ファンドが攻めてくる」ほか
  2. 目先の値動きに惑わされてはいけない!大切なのは大きな時間軸でのトレンド把握
  3. 焦らず、慌てず、諦めず。まずは状況分析を
  4. 情報収集はシンプル・イズ・ベスト みんなが見ている材料こそ重要!
  5. 兼業スキャルパーの情報収集ルーティーン
  6. ニュースの見出し読みに、各市場の初動チェック! 日々の確認を怠るべからず
  7. テクニカル派が重視する情報とは
  8. 日本人と外国人の投資に対する考え方の違い
  9. ニュージーランドとオーストラリアの政策金利
  10. 知識ゼロからはじめるMT4講座 / 五十嵐勝久

The following two tabs change content below.
しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA