世界三大市場それぞれの特徴


タクシー

オセアニア、日本、欧州、米国と為替相場は動いていきます。この中でも日本(東京)、欧州(ロンドン)、米国(ニューヨーク)の3市場は「世界三大市場」と呼ばれます。

「FX攻略.com 2016年10月号」では、水上紀行さんによって「世界三大市場それぞれの特徴」が解説されています。

ちなみにタイトルは「世界三大市場それぞれの特長」、見出しは「特徴」となっていました。使い分けているのかもしれませんが、「特長」と「特徴」の意味を考えると、おそらく「特徴」になるため、本記事では「特徴」を使って表記しています。

 

東京市場の特徴① 実需のマーケット

ニューヨークから高い水準で米ドル/円相場が東京に戻ってくると、自動車会社などの輸出企業が売ってきます。逆に安い水準で戻ってくると、石油会社などの輸入企業が買ってきます

東京市場は「実需」のマーケットです。ということもあり、ゴトー日仲値など、テクニカルとは違いファンダメンタルズよりな分析がされることも多くなります。

ドル円相場はもっともテクニカル分析が難しい通貨ペアなんて言われますよね。特に短期時間足に関してはその傾向が強くなるのかもしれません。もっとも長い時間足で見ると、そんなことはないのかななんて思うのですが。

 

東京市場の特徴② 貿易収支が関係

米ドル/円の相場つきも、ジリジリストンから全く変わり、今度はグイグイチョコに変わりました。貿易赤字になると恒常的に米ドル買いが出るということです

2010年までは「ドル売り」圧力が強かったため、ジリジリ上昇してはストンと落ちるのがディーラーの悩みだったとあります。現在は「ドル買い」圧力が強いため、グイグイ上昇してチョコっと落ちるという認識です。

相場はずっと見ていると動きが全然違いますよね。僕が苦手だったのは2011〜2012年前半のドル円相場です。1日あたり数pipsの動きしかない頃がずっと続いて(取引高もユーロ円が高くなっていた頃)、「このままドル円は動かなくなるのかな」なんて思っていました。

いわゆるアベノミクス相場がはじまって杞憂となったのを覚えています。

 

東京市場の特徴③ 米系ファンドも要因

アベノミクスと黒田バズーカに乗って米ドル買いに走ったのも、2016年2月からアベノミクスに見切りをつけたのも米系ファンドです

米ドル買いをしたのもアベノミクス相場に見切りをつけたのも米系ファンドというのは興味深いところです。水上さんがいうところの「正しければそれに乗り、矛盾があればそれを突く」という姿勢が続いていることになります。

 

ロンドン市場の特徴 世界最大の取引量

ロンドンは実需、M&A、投機、中銀資金などの大きな資金移動によって、分厚いマーケットでありながら、相場に流れがあり、トレーディングに適しています

ロンドン市場は世界最大の取引量があります。2013年時点において、世界の取引シェアは以下になります。

  • ロンドン:40.9%
  • ニューヨーク:18.9%
  • シンガポール:5.7%
  • 東京:5.6%

東京、シンガポールに負けていたんですね…。

ロンドン市場は、FXのデイトレードをする人にとってもっともトレードしやすい環境だと思います。東京時間の高値安値を意識したところからのブレイクアウトなどは多くの方が実践しているのではないでしょうか。僕自身、いくつかの通貨ペアに限ってはロンドン時間のデイトレードをずいぶんと続けています。

 

NY市場の特徴

ニューヨークには実需というものがほとんどなく、ほぼ全て投機といって過言ではないマーケットです

投機がすべてという興味深いコメントです。具体的なところをもうひとつ引用します。

基本的に、ロスカットを狙って、レンジを広げようとする動きをしますので、上げれば買い、下げれば売りで攻めてきます。思惑的な売買が行き交うマーケットで、相場がある方向性を見いだすまではかなりの乱高下をしますが、いったん方向が決まると、ニューヨーククローズまで、ずっとその方向を攻めるところがあり、特に金曜日は、この特性が顕著です。

デイトレードをする人にとって検証の参考になるところです。

 

本当のリスク・テイカーは?

誰が為替相場を担ってくれるリスクテイカー(リスクを張る人)かといえば、日本では個人投資家層、欧米はファンドマネージャーではないかと思っています

日本の個人投資家層もリスクテイカーなんですね(笑)

ちなみに6月24日のイギリスのユーロ離脱の投票日、みんなが投票に夢中になっているとき、ジョージ・ソロスがドイツ銀行の株を叩き売って110億円の利益を上げたのだとか。「人の行く裏に道あり花の山」とはまさにこのことだと、本当にそう思うのでした。ジョージ・ソロスさん、カッコ良いです。

 

まとめ

世界三大市場の特徴について、水上紀行さんのコラム「世界三大市場それぞれの特徴」を元に見てきました。

FXは曜日、時間帯によって、それぞれ異なる動きをする特徴があります。スキャルパーはともかく、デイトレードをする上でこれらの特徴を利用しない手はありません。日々の検証の参考にしてみましょう。

 

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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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