【第16回】IFDOCOは自動売買に負けない武器になる


武器
「MT4」「ミラートレーダー」、感情を排したトレードができることで人気を集めているシステムトレード。手動でも感情を排せばいいじゃないとつい思ってしまいますが、それでは会社は商売になりませぬ。新選組のように鉄の掟で相場に臨んでいきませう。

さて、前回はFXの基本的な注文方法を見てきました。成行、指値、逆指値。

今回はこれらに加えてもう一歩踏み込んだ注文方法を見ていきたいと思います。

 

IFD注文:新規と決済の注文が出せる

IFD注文(イフ・ダン)は新規と決済の注文が同時に出せる注文方法です。響きだと分かりにくいですが「IF-DONE」だと分かりやすいかもしれません。

新規の注文を「成行・指値・逆指値」のいずれかで指定し、決済の注文も合わせて出します。「決済」と表記しましたが、基本的に損切り注文を出さないのは危険なので、一般的には損切り注文も一緒に出すことが多いようです。

僕は毎日このIFD注文を手動で行うことでちょっとしたブレイクアウトシステムを使っています。もちろん決済は損切りにして利益を伸ばせるときはとことん伸ばします(夢物語)。

MT4を使った自動売買の全盛期になぜ手動売買と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、できることなら手動で売買するのがスプレッド面も約定力も優秀です。一日に決まった時間だけエントリと決済をするくらいなら、EAのメンテナンスと同じで手間は変わらないと思います。

あとヒロセ通商やJFXは食品キャンペーンをやっているので、それ狙いという説もあるとかないとか。MT4でドル円0.3pipsのスプレッドに現実味がどれだけあるか分かりませんが、手動売買は0.3pipsのスプレッドで約定する上、食品までくれるという太っ腹っぷりです。

もちろん食品キャンペーンのために為替差損やスプレッド負けしては本末転倒ですが。

 

OCO注文:片方が約定したらもう一方を取り消し

OCO注文(オー・シー・オー)は片方の注文が約定したらもう一方を取り消すという注文方法です。英語だと「One Cancels the Other Order」。「OCOO」な気がしてきますね…。

上下どちらかにブレイクをしたら付いていくというときに便利な注文方法です。現在100円、101円になったら「買い」、99円になったら「売り」このようなときにOCO注文が使えます。

しかし、片方が約定すると片方がキャンセルされると言っても、約定した方の損切り注文が出せていないのが気になりますよね。僕はOCO注文を使わずに、新規と逆指値を設定したIFD注文を「買い」と「売り」のふたつで出すことにしています。

あとはちょっと前に流行った指標スキャルブームのときに使っていた人たちが多かったです。指標前のレートに対して上下にOCO注文を出しておき、指標発表後に利益確定をするというもの。現在の所在は不明なのできっと少し危ないかもしれません。

また、「買い」だけの手法として、高くなったらブレイクアウトとして順張り、安くなったら押し目として逆張りという使い方も考えられます。豪ドルなど高スワップの資源国通貨では特に「片張り」の手法に優位性があるようです。

 

IFDOCO注文:IFDとOCOを組み合わせた伝説の武器

そしてIFDとOCOを組み合わせたIFDOCO注文(イフ・ダン・オー・シー・オー)です。「アイ・エフ・オー」注文とも呼ばれることがあります。

どう組み合わせるかと言うと、まずIFDの部分で新規の注文を出します。そしてOCOの部分で指値と逆指値ふたつの決済注文を出すことができるのです。IFDは決済はひとつだけしかできなかったのでパワーアップしましたね。

OCOで決済するときは利益幅と損失幅の割合というのを誰もが気にすると思います。特に最初は1:2とか損小利大とか、そのようなことを覚えた人も多いと思います。しかし、指値を設定するというのは利益を制限することにも繋がるのです。

すべての手法で言えることではありませんが、一般的にブレイクアウトでは勝率ではなく一度の勝ちで大きく勝つことが多いので、せっかくの得られるはずの利益を制限してしまうとこれまでの負けを返すことができず、ほぼ間違いなく負けてしまいます。

「大きく勝つ」「負けを返せず」という表現から男性特有の一攫千金を彷彿しますが、そのような意味ではありません。あくまで勝率が低いブレイクアウトの場合はという意味です。

ちょうどパレートの法則のように、2割の勝ちが8割の利益をもたらしているというイメージが良いと思います。利益確定の指値はバイナリーオプションのように勝率がかなりシビアに影響してくるので注意が必要です。

フィボナッチやギャン、節目のようにどこまで価格が上がるか(下がるか)でトレードする方法もあるようですが、一度大きく動く場合はそれらのポイントすら無視して動きます。もちろんあとで「どこどこの節目だった」とは好きだけ言えます。

 

まとめ

【第16回】IFDOCOは自動売買に負けない武器になる、いかがでしたでしょうか。

タイトルで「IFDOCO」と言っておきながら、個人的には「IFD」注文が好みです。損切りだけ設定してあとは放っておく、指定のタイミングが来たら決済。嘘のようですがシンプルな手法ほど強力なシステムとなります。

自動売買に負けない手動売買の注文方法を使いこなしてみてください。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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