【第15回】成行、指値、逆指値、きちんと自分で注文する


パン職人
24時間自動で売買できる、感情に振り回されることなく淡々とトレードできる、そのような理由から昨今では自動売買が大人気です。もちろん僕も自動売買を活用しています。

しかし、裁量トレードで利益を出せなかったから自動売買に移行した、自動売買なら何とかなると思っているトレーダの方が多いというお話を伺いました。

本来、手動で取引する手間などを考慮して自動化するというのが自動売買のあるべき姿。自動売買を使えばFXの腕が上がるわけではありません。

現にEA(自動売買ソフト)の検証サイトは乱立していますが、そのほとんどはEAそのものを検証するアフィリ屋さんで、FXの手法についてはほとんど触れていない印象があります。

成行、指値、逆指値、もいちど手動注文を見直したいと思います。

 

FXの注文方法

「寄成」「引指」「大引け」「後場」、漢字ばかりで分かりにくい株式や先物の注文方法や独特の用語と異なり、FXの注文方法は比較的分かりやすいのが特徴です。

逆に(今っぽい言い回し)、FXの注文方法を逆輸入してIFD注文という言葉を使う証券会社も現在では多くあります。ちょうど「ゼルダの伝説」のリンクのコスプレをロシア人がやって歓喜するようなものかもしれません。

 

成行注文:現在の価格で売買する

成行注文(なりゆきちゅうもん)は現在の価格で売買する注文方法です。FXを始めたばかりの人や裁量トレードをする人はこの注文方法を使っていると思います。

注文をするときに「スリッページ」とか「許容範囲」という値を設定することができるのが特徴です。相場は注文するときも常に動いているため、クリックした瞬間に相場が動いたときの許容範囲を設定します。

緩すぎれば思いのほかガバガバな値で約定(やくじょう)してしまうときもありますし、きつすぎれば約定しないときもあります。僕はかなりガバガバでとりあえずエントリできるようにしていることがほとんどです。

毎回のトレードで1pipsが命を左右するスキャルピングをやる方はきっと細かく設定するのだと思います。FX業者のさじ加減ひとつで吹き飛ぶ手法とはできるだけ距離を置いておきたいのが正直なところです。

 

指値注文:現在よりも有利な価格で注文を出す

指値注文(さしねちゅうもん)は現在よりも有利な価格で注文を出す注文方法です。ちょうどセールを想像すると良いかもしれません。

100円で売られている缶コーヒーが80円になったら買おうというものです。80円てことはひょっとして原産国は…と疑わなくても良いのがFXの良いところです。あまりに安い缶コーヒーは飲むと体が痒くなりますね(粗悪な脱脂粉乳が原因でしょうか)。

また、決済においては80円で買ったものが90円になったら決済するときに使います。どれだけ伸びるか分からない相場において、あまりに早い指値注文の是非は様々なところで問われています。

一般的に節目()と呼ばれるところで決済するのが良いなどと言われていますが、実は終値で決済するのが…とか。このあたりは別の機会にということで、興味がある方はぜひ検証をしてみることをおすすめします。

 

逆指値注文:損切りなどにも使える注文

現在よりも有利な価格で注文を出すのが「指値」なら、その逆に不利な価格で注文を出すのが「逆指値」です。最近は少し落ち着いてきましたが、すぐに「逆に」という言葉を使う人にはテキーラショットをぶっかけてあげたくなりますよね(同意)。

主な使い方としては損切りの注文に使われます。別名「ストップ注文」とも呼ばれる逆指値注文は、100円で買ったものが90円に下がってしまったら、それ以上損失が拡大しないように90円の逆指値注文をしておくということが可能です。

また、ブレイクアウトを好む方にもよく使われます。指値注文が安くなったら買うというセール好きの人間の心理にぴったりですが、この「逆」です。高くなったら買うというため抵抗がありますが「逆指値」を操れるとFXで一気に成長したと言えるでしょう。

この価格に達したらさらに上昇をするかもしれないという場所に逆指値注文を入れておくと、トレンドに乗ったトレードができるようになります。僕は手動での注文はほとんどがこの逆指値注文です。

 

時間帯を指定した注文をする

成行、指値、逆指値、そんなのFXを始めた頃にとっくに知ってらぁというトレーダの方も多いと思います(というよりほとんどだと思います)。これを少し発展させた時間帯を指定した注文は活用しているでしょうか。

「時間指定成行」などの注文方法を使えば、決まった時間にエントリや決済ができるようになります。指定した時間内のブレイクアウトを狙って指定した時間に決済できれば簡易自動売買のできあがりです(僕も使っています)。

たとえば、明日の始値でエントリしたい、終値で決済したい、指定した時間(特に4時間足の終値など)で決済したいときに活用するととても便利です。FXの場合は日足の終値が7時(夏時間は6時)なので、この時間帯はまだ寝ているという方でも積極的なトレードが可能になります。

この「時間指定成行」ができるのは「ヒロセ通商」と「JFX」です。ほかにも「セントラル短資」さんもできたような気がしますが僕は使っていません。EAでも「指定時間」で決済できるものが多数あるので、ぜひ活用してみるのをおすすめします。

 

まとめ

【第15回】成行、指値、逆指値、きちんと自分で注文する、いかがでしたでしょうか。

優位性のある手法があれば特に完全自動売買などに頼ることなくトレードはできるものです。週足など比較的長い時間足を使ったトレードなどの場合、手動でやった方がチャートを立ち上げる余計なメモリを食わず、土地代(VPS代)がかからずに良いと思うのですがどうでしょうか。もちろん自動売買をすると多数の通貨を同時に発注できるなど長所も数多くあります。

自動売買ソフトばかりに振り回されることないよう相場に臨んでいきましょう。

 

FX初心者講座
【第1回】FXってなに?の前の講座
【第2回】FXってなに?という誰もが思いつくタイトルを添えて
【第3回】FXをやっていて良かったと思えるメリット5選
【第4回】FXのお勉強を始めましょう
【第5回】株とFXはどっちが良い!?
【第6回】ドルやらユーロやらポンドやらの通貨ペア
【第7回】為替レートの見方を覚えましょう
【第8回】良いことばかりではないFXのリスク
【第9回】FXを始めるのに必要な資金はどのくらい?
【第10回】FXでもらえるスワップ金利を弾き出す
【第11回】スプレッドの意味を知って取引回数を見直す
【第12回】FXの2種類の利益を上手に使い分ける
【第13回】FX会社が倒産するその前に

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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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