売買システムから得られるもの「魔術師に学ぶFXトレード」


majutsushi-ni-manabu
FXアフィリエイトに限らず、古くからのアフィリエイトサイトには「これいいよ、あれいいよ」と次々と良いとされているものを紹介する人たちがいます。

そして、お金のためならなんでも良いと勧めることに疑問を持った人たちが、「良いものは良い、悪いものは悪い」と白黒つけた方が良いとするようになりました。

前者の中には文字通りお金のためならと次から次へと紹介して、結局お金のためになっていない人もいれば(そんなことをしていては信用を失うだけ)、自分の中で取捨選択を行って良いものだけを紹介している方もいらっしゃるようです(推測の域です)。

後者は一見平等に見えますが、多くの映画評論家のように値踏みすることで自分が優位になった気になっている人もいれば、一部の商品を神格化するために他の商材を蹴落として相対的に優位に見せている人がいるのも否めません。

ただの「激辛サイト」というだけで評価されるというのは少し難しいかなというのが正直な気持ちです。

「自分の発信する情報を信じてくれればFXはきっと上手くいきます(キリッ)。自分? はい、会社員です…」

というのを聞くと、どこか大丈夫なのかなと思ってしまいましょう(会社員さんが悪いと言っているのではありません)。

今回、ご紹介する「魔術師に学ぶFXトレード」は、「これはダメ、これもダメ」となるため、「じゃあ何がいいんだろう」と思ってしまいますが、世の中で優位性があると言われたシステムをひとつずつ検証した結果を知ることができます。

それでは少しばかり中身を覗いていきたいと思います。

 

「現代の錬金術師シリーズ」

「魔術師に学ぶFXトレード」は、パンローリング社の「現代の錬金術師シリーズ」というものに分類されます。

投資本を数多く手がけるパンローリングには、古今東西の海外の訳書の「ウィザードブックス」と、比較的新しい日本の「現代の錬金術師シリーズ」があります。

良書は100冊に1冊あるかないかと監修者の長尾慎太郎氏も言うほど現実は厳しいですが、相場をやる上では読んでおきたい本は数多くあると言えます。

(出色の相場書)は現実には100冊に1冊くらいにしか見られない稀有な属性である。一方でほかの大多数の書籍・雑誌にあるような浮薄な夢や希望は本書には書かれていない。相場の世界で語られる夢や希望は、実際にはほとんどがファンタジーの世界にのみ存在する妄想の産物、絵に書いた餅である。バラ色の未来をうたったり、著者の成功譚を自慢げに語ったりするのはそれぞれの書き手の自由であるが、事実に基づかない話や再現性に乏しい話は、おとぎ話にしても投資家・トレーダーにとってはちっとも面白くないし、読むだけ時間の無駄だ。

と書くと「現代の錬金術師シリーズ」は劣っているように見えますが、「現代の錬金術師シリーズ」には日本のメタトレーダーの第一人者と言われる豊嶋久道さんの著作もあったりします。

 

魔術師に学ぶFXトレード

遠回りしましたが、「魔術師に学ぶFXトレード」は中原駿さんの著作です。

あくまで日本の著者による、ときに海外の有名トレーダの手法を分析したものなので、表紙に書かれているトレーダが本書の中に登場することはありません。

とは言え、並んでいるトレーダの名前はシステムトレードをする方にとっては興味深い名前ばかりです。

  • スーパートレーダー集団:タートルズ
  • 1年で1万ドルを100万ドルにしたカリスマ:ラリー・ウィリアムズ
  • 著名ヘッジファンドマネージャーたちの名軍師:トム・デマーク

 

「魔術師に学ぶFXトレード」の内容

本書は大きく6つの章に分かれており、FXについてから手法ごと、そして資金管理などにも飛躍します。内容を把握するためにも章を記載しておきます。

第1章:FXトレードとはどのようなゲームなのか

第2章:FXのトレンドフォロー戦略

第3章:FXの短期ブレイクアウト戦略

第4章:FXの逆張り戦術

第5章:資金管理の冒険

第6章:トレードの心得

以上の章のほかに「はじめに」「さいごに」といった内容があります。

おそらく興味があるのは第2章〜第4章までの内容だと思います。第2章〜第4章の中では、トレンドフォロー、短期ブレイクアウト、逆張りとそれぞれの手法ごとに有名な戦略を検証していきます。

先ほど名前が出た中だと、有名なのはタートルズの使う「チャネルブレイクアウト」、ラリー・ウィリアムズの「ボラティリティ・ブレイクアウト」、トム・デマークの「TDトラップ」などがあげられます。

興味深いのは数年という長い期間優位性があったにもかかわらず、その後機能しなくなる手法もあるという点です。FXをやっているのが怖くなってしまいますよね。

検証期間は通貨ペアによって異なりますが、たとえばドル円だと1978年から2008年までの期間です。

指標を見ている限り、価格を使ったものなど極力シンプルには見えるのですが、それでも通用しなくなるときもあるのだと思わされます。

 

手法の改善

システムトレードをやっている方の中で気になるのは手法の改善です。ひとつの手法がもう少し利益が出ないものだろうか、もう少しドローダウンを低くできないだろうかと改善を試みます。

本書の中で紹介される、価格を使ったものやローソク足を使ったものはとても参考になると思います。

「コナーズの短期売買入門」でも言われる「ストップは置くな!」「オーバーナイトで儲けろ!」というものは興味深いものです。

 

まとめ

売買システムから得られるもの「魔術師に学ぶFXトレード」、いかがでしたでしょうか。

本書を読むと手法が分かるというものではありません。

手法を勉強する人にとって「こんな方法は危ない」「こんなフィルタの使い方もあるんだ」という参考になる書籍と言えます。

魔術師に学ぶFXトレード ──プロ化する外国為替市場への普遍的テクニック


The following two tabs change content below.
しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA