ミラートレードには「大損」というネガティブな言葉も目立つ


鏡
FX関連のホームページを作ろうと思い、システムトレードについて見てみました。ミラートレーダーをはじめとした選択型システムトレードが流行っているようです。ただ、どこも「今週の成績」や「自分のポートフォリオ」など競合がひしめき合っているので難しいというのが正直な感想です。

感情を排したトレードができることでシステムトレードの人気が高まっています。

システムトレードにはMT4を使った自動売買もあれば、あらかじめ決められたストラテジー(EAなどの手法を思い浮かべると分かりやすいと思います)を選択することで同じような売買をしてくれる選択型のシステムトレードもあります。いわゆる「ミラートレード」と呼ばれるものです。

国内で人気のミラートレードは、インヴァスト証券の「システム24」やFXプライムの「選べるミラートレーダー」などが導入しているミラートレーダー(イスラエルのTradency社が開発したシステム)です。

「ミラートレード」と「ミラートレーダー」ってややこしいですよね。「ポテトチップ」と「ポテトチップス」が似ている気がします。

ミラートレーダーのほかにも独自のシステムを使っている証券会社もあり、ひまわり証券の「エコトレFX」、トレイダーズ証券の「みんなのシストレ」などがあげられます。

 

ネガティブな言葉が目立つミラートレード

検索ワードを調べていて気付いたのですが、「エコトレ」で検索すると「エコトレ 大損」が関連サーチに表示されることが分かりました。

「エコトレ」だけなのかなと思いもう少し調べてみると、「ミラートレーダー」にしても「みんなのシストレ」にしても同じようにネガティブな言葉が目立つことが分かりました。

簡単にシステムトレードを始められるという表向きの言葉とは裏腹に、裁量トレードと同じように、EAを使った自動売買をしている人と同じように、利益を出せず損失を抱えている人が多いのも事実です。

数回の負けが続いたからシステムを使うのをやめてしまう。裁量を用いて枚数を変化させたために損失を取り戻せなくなるという次元は論外ですが、ここではミラートレードについてもうちょい見ていきたいと思います。

 

1. ミラートレードの弱点 – ブラックボックス

ミラートレードはあらかじめ決められたストラテジーを選択し、運用する枚数を設定しトレードを開始します。

負けが続くドローダウン期に入ると、大半のトレーダはシステムを使うのをやめてしまうため、そのあとの利益を受け取れません。これはミラートレードだけでなくどのシステムトレードにおいても共通したことです。

また、システムは優位性があるものならドローダウン期を抜けると利益が出せるようになるのですが、そのストラテジーがどれだけ優位性を持っているかはブラックボックスのため、証券会社から提供される短期間のバックテストでしか判断できないという面があります。

ミラートレーダーには「Tスコア」と呼ばれる点数がありますが、これもまた直近の成績によって大きく左右されてしまうという側面があります(詳細は割愛します)。

 

2. ミラートレードの弱点 – スプレッド

ミラートレードを採用している証券会社の多くはスプレッドを公表していませんが、通常の取引と比較するとだいぶ広いことが分かります。これはミラートレードのシステムを無料で使える代わりの手数料なので仕方ありません。

スプレッドは頻繁に変わるため最新情報を維持するのは困難ですが、ざっと集めた限り以下のようになっています。

  • ドル円:2.8銭
  • ユーロ円:3.9銭
  • 豪ドル円:5.2銭
  • ポンド円:6.2銭

ドル円0.3銭などがある昨今のスプレッド事情において、ミラートレードはだいぶ不利な取引を強いられることが分かります。その代わりに優位性があるとされるシステムを無料で使えるようになるのは言うまでもありません。

 

ミラートレードのシステム採用基準

スプレッドを知れば必然的に取引回数を減らすように努めます。

ストラテジーを選択する以上、取引回数を減らすというよりそのストラテジーの取引回数がどれだけあるのかを把握しておく必要があります。

もう少し踏み込んでみると、証券会社が採用するシステムの基準がどのようなものなのか知っておく必要があります。

以下、fx-onの「提携証券会社のシステム採用基準」より引用です。

 

【ひまわり証券】

  1. ストラテジーの1ポジション当たりの最大ド ローダウンは300PIPS。
  2. 最大保有ポジション5個
  3. 各ポジション均一ロット(1万通貨)。
  4. 両建は不可。

比較的ドローダウンは広めに設定されています。両建てが不可のことから複数のロジックを使った手法は不可ということになります。

 

【インヴァスト証券】

  1. 1ストラテジーで5通貨以上に対応
  2. 1ポジション当たりの最大損失150PIPSまで
  3. 月間決済回数15―40回
  4. 平均損失pips÷平均利益pipsが2未満であること
  5. 最大保有ポジション4個
  6. 各ポジション均一ロット(1万通貨)
  7. 両建は可。

続いて、ミラートレーダーを採用しているインヴァスト証券です。

最大損失が150pipsということでスイング系は難しいことが分かります。

月間決済回数が15-40回ということは、1日あたり1、2回の取引が必要になります。

平均損失が平均利益の2倍を超えてはいけないということは、PR(損益率)が0.5以上であることが必要になります。損益率0.5以上ということは勝率が67%以上必要になります。

ポジション量は変化できません(個人的にこれがいちばん辛い)。

反対に言うと、1日1、2回のトレードで、損失が150pips以内で、枚数を変化させずに勝率67%以上の手法を作るということになります。

つまり、ミラートレーダーに採用されているのは、上記の基準を満たしたストラテジーであることが分かります。

トレイダーズ証券の「みんなのシストレ」は特段の指定条件はないようです。

 

ミラートレードに支払うスプレッドコスト

証券会社が採用している条件から、選択するストラテジーは少なくとも上記の条件を満たしていることが分かります(ひょっとしたら裏事情があるかもしれませんが)。

もし、ポンド円のストラテジーを選択した場合、1日1回程度のデイトレードをすることになるため、月にかかるスプレッドコストは124pipsになります。

これは勝っても負けても発生します。年間で1,488pipsです。もし、1日に2回(月間40回)トレードするストラテジーなら2,976pipsのスプレッドコストになります。

勝っても負けても必ず124pips(1円以上の値幅)を支払う必要があるというのは、1枚でトレードした場合、年間148,000円に相当します。

通貨ペアの選定とトレード回数に気をつけることで、少しでも有利な条件でトレードできるように努めることが大切です。

 

まとめ

ミラートレードには「大損」というネガティブな言葉も目立つ、いかがでしたでしょうか。

ここまで書くとミラートレードについて否定的だと思われてしまいそうですが、僕はミラートレードのような初期費用無料のシステムトレードは一段と普及すると思います。

需要があるところにビジネスが存在するように、どちらに回るかは人それぞれですが、少なくとも相場で利益を上げるなら振り回される側になるのはご法度です。

それにしても色々なサービスとアフィリエイトサイトがあるのだなぁと改めて思うのでした。


The following two tabs change content below.
しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA