MT4を使うときに注意したい日本時間との時差


MT4
システムトレードをする上でシステムの検証にMT4(メタトレーダ)を使っているトレーダの方も多いと思います。また、最近はMT4でEA(エキスパートアドバイザ)を使った自動売買も盛んになっています。

自動売買をする上でも、検証をする上でも悩ましいのがMT4が表示する「サーバ時刻」と「ローカル時刻」である日本時間との時差。FX業者によって異なってややこしいですよね。

ここではMT4における「日本時間」事情について見ていきたいと思います。

 

そもそも「MT4」ってなに?

MT4でおなじみMeta Trader4(メタトレーダー4)とは、ロシアのMetaQuotesSoftware社(メタクォーツソフトウェア社)が開発したFXトレーディングソフトのことで、世界でもっとも多く使われているソフトのひとつです。

MT4は、無料有料で公開されている多くのインジケータを使ったり、膨大な量のデータを過去のデータ(ヒストリカルデータ)をダウンロードできたりと、今やシステムトレーダ必須のツールと言えます。

また、EA(エキスパートアドバイザ)と呼ばれる自動売買プログラムを活用することで、24時間相場に張り付いていなくてもトレードできる環境を作ることができます。

そして、それらの手法が有効なのかどうかを検証するときにぶつかるのが、MT4が採用している「サーバ時間」がFX業者によってそれぞれ異なる点です。

 

FX業者ごとに異なる「MT4」の日本時間との時差

5分足や1時間足など細かい足で検証をする分にはどこの国にサーバが置かれているFX会社でも問題ありませんが、日足や週足で検証を行う場合、これらを考慮する必要が出てきます。

特に日足の場合、日本時間が設定されているFX会社だと、深夜24時に新しい足ができることになります。これは金曜日の深夜24時から7時まで(夏時間は6時まで)もう1本小さな足ができることを意味します。

厄介ですよね…。

たまに「日足5本!」と書いてあるFX会社があるのはそのためです。

FXの世界では、NYクローズを基準に考えることが多いので、7時(夏時間は6時)に日足が始まるのが一般的に好まれます。GMTで言うと、+2(夏時間は+3)のFX会社が日足5本にあたります。日本時間に設定されているFX会社はGMT+9(グリニッジ標準時より9時間進んでいる)です。

 

日足の本数が生む弊害

日足の数が5本だろうと6本だろうと構わないという方もいるかもしれません。特に昨今のスキャルピングブームでは短い時間足を使うため、日足や週足にはこだわらないという方も多いと思います。

しかし、スキャルピングで資金効率を高めたいと言いながら、スプレッド負けしている人は置いておき、王道のトレードをしたい人にとっては日足の本数は大切な問題です。

たとえば、MA(移動平均線)ひとつ計算するにも、直近10日間の平均値が表示されるところ、土曜日の小さな足が1本にカウントされると、狂いが生じてきます。

また、日足を使ったEAを使う場合(たとえば前日の高値安値ブレイクなど)は機能しなくなってしまいます。もちろんEA内部で前日7時〜当日7時までの高値安値という計算をしていれば問題ないのかもしれませんが、やはりニューヨーク終値で日が変わるという為替市場においては日足が5本というのが使いやすいと僕は思います。

 

FXを取り巻く環境の変化は激しい

ご存じの方も多いと思いますが、国内海外を問わずFXを取り巻く事情は頻繁に変わります。最初にこの記事を書いてからも、2014年10月にオーストラリアのPepperstoneが日本撤退、2015年3月にはニュージーランド(のちにオーストラリアに本社を移す)のThink Forexも日本撤退を発表しました。

また、2015年4月にはおなじくオーストラリアのIC Marketsも日本撤退となりました。これらは日本の金融庁が決めたことなので従うしかありませんが、お上による締め出しを感じずにはいられません。

時期が前後しますが、2015年1月15日に発生したスイスフランショックではアルパリUKが破綻し、子会社のアルパリジャパンも取引不能となりました。

そして、破綻はしなかったものの米FXCMもスイスフランショックによって大きな損失を被りました。結果、子会社であるFXCMジャパン証券を手放し、FXCMジャパン証券は2015年4月に楽天証券の子会社になりました。

MT4関連ではほかにも、国内FX会社であるYJFX!が2015年3月にMT4サービスの取扱いを終了しました。YJFX!は元々サイバーエージェントFXから始まり、親元がヤフーになりとずいぶん慌ただしい様子です。

 

「MT4」取扱いFX会社の日本時間との時差まとめ

記事が古いとまったく役に立たなくなってしまうのがFXのすごいところです(すごい?)。国内海外における主なMT4取扱い会社の「サーバ時刻」と「ローカル時刻」(ここでは「日本時間」と定義します)の時差をFX会社ごとにまとめました。

「GMT」はグリニッジ標準時と比べたときの時差です。「日本時間との時差」-7時間の場合、MT4のサーバ時刻が8時の場合、ローカル時刻の日本時間は15時になります。カッコ内の数字は夏時間の場合です。

(2016年1月現在のデータです)

 

【国内FX会社】

FX会社名 GMT 日本時間との時差
ARENA-FX +2(+3) -7時間(-6時間)
FOREX.comジャパン +9 0時間
FXCMジャパン証券 +2(+3) -7時間(-6時間)
FXトレードフィナンシャル +2(+3) -7時間(-6時間)
OANDA JAPAN +2(+3) -7時間(-6時間)
アヴァトレード・ジャパン ±0 -9時間
トレイダーズ証券「みんなのシストレ」 +9 0時間
外為ファイネスト +9 0時間

 

【海外FX会社】

FX会社名 GMT 日本時間との時差
ACFX +2(+3) -7時間(-6時間)
Axiory +2(+3) -7時間(-6時間)
Bigboss ±0(+1) -9時間(-9時間)
DirectFX +2(+3) -7時間(-6時間)
FinFX ±0(+1) -9時間(-9時間)
FXDD +2(+3) -7時間(-6時間)
FxNet +2(+3) -7時間(-6時間)
FXPrimus +2(+3) -7時間(-6時間)
FxPro +2(+3) -7時間(-6時間)
Gallant ±0(+1) -9時間(-8時間)
GCIFinancial -5(-4) -14時間(-13時間)
GemForex +2(+3) -7時間(-6時間)
IamFX ±0(+1) -9時間(-8時間)
IFCMarkets +1(+2) -8時間(-7時間)
InstaForex +2(+3) -7時間(-6時間)
LAND-FX -5(-4) -14時間(-13時間)
MGKGLOBAL ±0(+1) -9時間(-9時間)
MyFXMarkets +2(+3) -7時間(-6時間)
NordFX +2(+3) -7時間(-6時間)
Orbex(AFBFX) +2(+3) -7時間(-6時間)
Tier1FX +2(+3) -7時間(-6時間)
TitanFX +2(+3) -7時間(-6時間)
TradersTrust ±0(+1) -9時間(-9時間)
TradeviewForex +2(+3) -7時間(-6時間)
XM(XEMarkets) +2(+3) -6時間(-7時間)
YouTradeFX +2(+3) -6時間(-7時間)

※一部間違っているところがあったため訂正しました(2016年3月12日)

 

まとめ

MT4を使うときに注意したい日本時間との時差、いかがでしたでしょうか。

海外のFX会社ではGMT+3の場所が多く、国内FX会社では日本時間に合わせている場所が多い傾向があるようです。海外FX会社の締め出しが定期的に行われることを考えると、国内チャート向けに使いやすい手法を考えようかなとも思いました。

個人的にはOANDA JAPANは両建てができないので、現時点では国内FX会社だとFXCMジャパン証券が使いやすい印象があります。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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