【第28回】相場の材料に身を委ねてトレードする


実験材料
その”時”の相場の傾向によって反応しやすい通貨や経済指標は変わってきます。上昇トレンドや下降トレンドのような「トレンド」の言葉のほかに、相場が反応しやすいというトレンドがあるためです。

どちらかというと世間一般でいう「トレンド」の使い方に近いかもしれません。2014年だと「妖怪ウォッチ」や「アナと雪の女王」などがトレンドとなりました(いかんせん書いている時期が乖離していてすみません)。

ここで2015年の情報を追記すると、「レモンジーナ」「コンビニドーナツ」などががいとうするでしょうか。

一時はゲームをやる人しか知らなかったレベル5も、今や検索すると「レベルファイブ 株価」のようにオッサン(人のこと言えない)まで意識するほどの企業になりました。

今回はファンダメンタルズに寄りそうな相場の材料にシステムトレードで向かっていきたいと思います。

 

相場には「主要なテーマ」が存在する

どうやら相場にはそのときどきにおいて「主要なテーマ」が存在するようです。自分の場合を例にすると、FXを始めたのはそんなに前ではなく超円高期のドル円相場氷河期の申し子。

少し前はリーマン・ショックがあり、2010年頃からは欧州の問題がテーマとなりました。ギリシャショックを含む「欧州ソブリン危機」と呼ばれるものです。

ギリシャが投票をしたり落ち着いたかと思えば蒸し返したり、国民の3分の1が公務員なの!? ありえなーいと話題になったり、やれ今度はポルトガルだのイタリアだのとFXトレーダたちを振り回してきました。

2011年には3月の東日本大震災、9月にはスイスフランの介入など突発的なこともありました(このとき2015年1月に本当の恐怖が起きることをFXトレーダたちは知らないのであった…)。

それからというものドル円相場に限ってはピクリともしない、心肺停止状態の相場がしばらく続きます。

2012年後半、いわゆるアベノミクス相場がはじまりそれまで膠着状態になっていたドル円相場が火をふき一気にボラティリティ(値動きの幅)が上昇。

あのころ1ドル76円くらいだったドル円相場も今では100円を突破して120円、いやもっと行くか!? などと言われています。

 

反応しやすい「通貨ペア」は探さない

相場では常に反応しやすい「通貨ペア」が存在します。

一日を通しても「今日は資源国通貨が強く」なんてニュースを見たことがある方も多いと思います。特定の国の失業率やGDPが発表されたときは、該当する国の通貨を含んだ通貨ペアがその日の主役になることも多くあります。

しかし、どの通貨ペアが主役になるのかというのは後付けになってしまうことがほとんどです。きっとそっち系のニュースを書いている人もきっとトレンドなんてものには乗れていないと思います。

反応しやすい「通貨ペア」は探すのではなく仕掛けておくことが大切そうです。

たとえば「ドル円」「ユーロドル」「ユーロ円」という3つの通貨ペアを考えたときも、ユーロ問題が勃発すればユーロ絡みの通貨ペアは大きくユーロが下落します。しかし、ドル円は空気だったりします。もちろん「リスク回避の動きが強まり」というニュースが報道されることもあります。

また、「雇用統計の結果を受けてドルが買われ」というときはドル円は大きく上昇し、ユーロドルは下落、ユーロ円はどっちつかずで順張り派は往復ビンタということは多々あります(やはり人のこと言えない)。

3つのうち2の利益をとって1の損失を出し残った1が利益になる、相場はそのように利益を重ねていくのが良いかもしれません。

後者の雇用統計などを例に出すと、大きな利益をドル円とユーロドルで3ずつ出す、ユーロ円が往復ビンタで2の損失を出す、6-2=4の利益が残る、このようなことも少なくありません。

つまるところ、ニュースを信じすぎてトレードしてもまったく利益にならない、偉そうな顔をしてブルームバーグを読んでいようが、しかめっ面で日経新聞を読んでいようが、相場から利益を得るのはまた別であるという認識が大切です。

 

これをやると大衆トレーダから抜け出せない

「収入源は自分で見つけることが大切なんだ」と意識高くFXを始めたところで、意識高い系の人が集まればそれはみんなが同じ意識高い大衆の集まりにすぎません。

「おっ、今はユーロが危機なんだな」と思ってユーロ売りをすればリバウンド。「早朝の相場はレンジになりやすいのか」「ユーロスイスが1.20で固定なのか」(脳内で再生されれば大したもの)これらに食いついてしまうときっといつまでも養分様となってしまいましょう。

みんなが分かるトレンドはトレンドのおしまいなどと言われるように、誰がも見て分かることというのはもう時既に遅し。

「自分だけが知っている」などという幻想は取り払って、正面から相場にきちんと向き合うことが大切だと思います。偉そうなことを言っておいてなんですが、自身も十分に大衆なのでご安心を(安心?)。

 

まとめ

【第28回】相場の材料に身を委ねてトレードする、いかがでしたでしょうか。

「大衆トレーダ」というのは言葉が少しよろしくなかった気もしますが、これまで何人ものトレーダと会っては消えていくのを眺めていると、みな同じように追いかけているということは変わりませんでした。

「1pips以下のスプレッドならこのEAは」などとFX会社のさじ加減ひとつで吹き飛ぶようなものには目もくれず、ひたひたと続けることだけが大切なのかなと思うのでした。


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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