【第31回】テクニカル派とファンダメンタルズ派という浅ましき分類


スーツに工具を入れた男性
FXをやっているとしばしば耳にすることがあるテクニカル派とファンダメンタルズ派という分類。この両極端を人は分けたがる傾向がありますが、どちらも大切そうでございます。

などと書くとテクニカル派とファンダメンタルズ派をともに敵に回してしまいそうではございますが、弱小個人サイトの特権として埋もれるため、そこは強気でも大丈夫そう(え?)

頭が良いのとオシャレだとか、文系と理系だとか、突き詰めれば片方に比重が寄っていようともできる限り両立はできるのではなかろうか。最近こそ見直されてきていますが、お金を持っている人の方が性格が良いことが多いというのもまた皮肉なものでございます。

そういえば、諸外国の企業ができていて、日本の企業にできないことのひとつに、文系理系の人間を分けるというものがあるようです。

 

掃除機のジェームズ・ダイソン氏

有名なお話に、掃除機界に革命を起こしたダイソンの創業者であるジェームズ・ダイソン氏の文理両刀があります。彼は美術でインテリアやデザインを学んだ後に工学に転向しました。

いわゆる文系と理系の間のセンスと呼ばれる感覚こそが面白いと言われる中(ダイソンやアップルなど)、真っ二つに両断するのはいかがなものでしょうか。

文系だからプログラムが書けない、理系だから文章が書けない、日本語が好きだから英語ができない、経済に携わっているから音楽が作れない、ロックが好きだからクラシックが分からない、服飾が好きだから料理が作れない。勉強するから運動が苦手。

順接と逆説に違和感こそありますが、努力次第ではいくらでもできるのかもしれません。具体的には週40時間ひとつの仕事をする人に対して、週80時間ふたつの仕事をすれば、一定の水準までは上昇できるというものです。

さて、お話がスゴレンよりになってきたところで、そして導入分で見出しをひとつ使うという荒業を披露したところで、今回はテクニカル派とファンダメンタルズ派について見ていきたいと思います。

 

ファンダメンタルズは確実ではない

もちろん逆も然り。経済指標ひとつとっても市場予想より良い結果が出たところでその通貨が買われるとは限りません(きっと経験されているかと思います)。

どう動いたかという結果を見て、「前回より良かった(悪かった)」や「(もうひとつ発表された指標が)まちまちだった」「反応は鈍く」などと書き立てるものです。

自分から話を聞くことはまずありませんが、必然的に話を聞く(聞かざるを得ない状況)ことになったとき、やはり後付けばかりだなぁと聴覚はほとんど働かず目の前に置いてある唐揚げにお箸が進んでしまいましょう。

 

テクニカル分析でチャートが真っ黒

ファンダメンタルズ分析がダメと見せかけてテクニカル分析が優れているのかというと、同じようにテクニカル分析だけでチャートが真っ黒になってしまえば、MT4のチャートを見ているだけで酔ってきてしまいましょう。

チャートにグリッドを表示すると、ネット越しに景色を見ているようで酔わないでしょうか。動物園の動物もつい酔ってしまいませんか(自分だけでしょうか)。

テクニカル分析はダマシが多く、ダマシを排除しようとすればするほど過剰な最適化(カーブフィッティング)を引き起こす可能性が増えていきます。これは高い勝率を求めるほど遭遇するというジレンマがあります。

システムトレードには「無駄ありき」という言葉もあるほどです。たしかに余計なエントリを避ける必要はありますが、将来にわたって再現性がなくなるほどの最適化は望ましくありません。

 

どちらも大切にどちらもほどほどに

あくまで個人的な意見ですが、短期売買においてはファンダメンタルズを考慮することはほとんどありません。また上昇トレンドだから「買い」だけとかそのようなこともしません(もちろん手法によっては多少のフィルタはかけます)。

何が影響しているのか分かりませんが、いくつかの検証をしたところ、上昇トレンドで「買い」でついていくよりも突発的な下げに乗った方が取引回数も少なく利益も大きいということが分かりました。逆に下降トレンドのときの突発的な上げもまた然りです。

やはり多くの人の思惑と異なったときこそ大きな利益を得られるチャンスというのは、相場だけに限らず多くのことに当てはまるのかもしれません。

かと言ってファンダメンタルズを無視するかと言えばそのようなことはなく、金利が下がってきたとは言え、やはり豪ドルやNZドルなどの通貨は(週足くらいの売買において)ショートよりロングの方が成績が良いという検証結果もあります。

同じ手法の「買い」と「売り」

 

まとめ

【第31回】テクニカル派とファンダメンタルズ派という浅ましき分類、いかがでしたでしょうか。

耳障りの良い言葉だけでなくデータを伴った人に、理詰めではなくウィットに富んだ文章も書ける人に(※)、文系理系の終わらない戦争に終止符を打つようにどちらも適度に取り入れて相場に臨んでいきましょう。

 


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しゃまらーしか

しゃまらーしか

ひょんなことからFXサイトを作ったシステムトレーダ。東京都港区在住。スプレッドシートを使って過去のチャートを分析するのが得意です。MT4を使ったEAの開発もしています。大好物の甘い物を求めて、今日もVivienne Westwoodのお洋服をこしらえて甘味処を探索しています。

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