取引期間によるFXトレードスタイルの違い

取引期間によるFXトレードスタイルの違い

FXには取引期間によって、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードなどのトレードスタイルがあります。これらはそれぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれのトレードスタイルは個人の向き不向きの問題なので、一概に「どれが良い(悪い)」とは言えません。

ここでは取引期間によるFXトレードスタイルの違いを見ていきます。

FXのトレードスタイル:スキャルピング

チャートに張り付いて、数秒から数分という極めて短い期間で取引をするスキャルピング。その名前の由来は「敵の頭の皮を剥ぐ」という意味の「スカルピング」から来ています。

短期間で取引を完結させるスキャルピングは、高速インターネットが普及した現在、もっとも人気のあるトレード方法といえます。しかし、1回あたりの利益に対するコスト(スプレッド)の割合が大きいため、ボディブローのようにコストが効いてくるというデメリットもあるので注意が必要です。

FXのトレードスタイル:デイトレード

エントリーから決済まで一日で終わらせるのがデイトレードです。

一口に「デイトレード」と言っても、期間はバラバラです。スキャルピングに近い数分から1時間程度で取引を終える人もいれば、朝仕掛けて夜決済する人もいます。

個人的によく使うのは、東京・ロンドン・ニューヨークといった市場別に仕掛ける時間足を使ったトレードです。そして日足を使ったゆったりしたトレードも合わせて使っています。

FXのトレードスタイル:スイングトレード

数日から数週間に渡って取引をするのがスイングトレードです。通貨ペアによっては、日をまたぐことによって金利差であるスワップポイントももらえることから、豪ドル円やNZドル円といった高金利通貨ペアで使われることが多くあります。

ただし、日をまたいでポジションを保有するスイングトレードは、週末リスクなども考慮する必要があります。私もデイトレードと並んで、週足を使ったトレードを合わせて使っています。

トレードスタイルによる違い

スキャルピング デイトレード スイングトレード
トレード回数 多い 少ない
1回の損益pips 小さい 大きい
スプレッドの影響 大きい 小さい

各トレードスタイルの違いを表にまとめました。

スキャルピングはトレード回数が多く、資金効率が良いように感じますが、1トレードあたりのの損益pipsが小さいため、必然的にトレードあたりにおけるスプレッドの割合が大きくなります。

たとえば、1回のトレードで3pipsの利益を狙ったスキャルピングの場合、スプレッドに1pipsかかるとすると、毎回のトレードの25%はスプレッドに支払う計算になります。

一方、取引回数が少なく一度の損益pipsが100pipsの手法の場合、1回のトレードに対してのスプレッドの割合は1%になります。

スプレッドコストはFXトレーダーによって大きなコストですが、市販の書籍で取り扱われることは多くありません。なぜなら「取引手数料ゼロ」を謳っているFX会社にとって、スプレッドこそが会社の利益になるからです。

一般的に回数を重ねた方が資金効率が良い、または大数の法則という言葉に惑わされがちですが、スプレッドは盲点となるので注意するようにしましょう。

異なる取引期間でトレードする利益が安定する

私はスプレッドの狭い通貨ペアでは市場ごとのデイトレードも積極的に行い、その他の通貨ペア(スプレッドが広いもの)では日足、週足、月足を使った手法を使っています。

異なる期間でトレードをすることによって、「市場ごとに逆の動きをした場合にも利益を獲得できる」、「小さなノイズにダマされることが減る」「スワップポイントを得られる」など、リスクを分散させたポートフォリオを作ることができます。

もう少し具体的に言うと、市場ごとでトレードした場合、ロンドン市場とニューヨーク市場で逆の動きをした場合にも対応できます。一日の長い目線では「行って来い」でも、各市場ごとにトレードするとそれぞれで利益を得られるようになるのです。

一方、一日の大きな流れでトレードするデイトレードの場合、市場ごとに異なる流れの日があると小回りが利かないため、利益を吐き出して損失を抱えやすくなります。

もちろん一日を通してトレンドが同じ場合は、トレード回数を少なく最後まで保有しているのがもっとも利益が大きくなります。この場合は、スキャルピングのように出たり入ったりを繰り返すのがもっとも手数料もかさみ利益が少なくなります。

まとめ

取引期間によるFXトレードスタイルの違いを紹介しました。

トレードスタイルによってメリットとデメリットは相反します。ひとつの方法に絞るのではなく、複数の方法で運用するように心がけてみましょう。

また、生活リズムによってトレードできない時間帯についてはEAを使った自動売買もオススメです。ぜひ24時間のFX相場を上手に乗りこなしてみましょう。